第158回(2017年下半期)直木賞・受賞作のおすすめ

第158回直木賞・芥川賞受賞作は?

第158回直木賞・芥川賞受賞作は?

第158回直木賞と芥川賞が決定しました。

芥川賞は、正式名称「芥川龍之介賞」といいます。通常は略して「芥川賞」と呼ばれ、純文学の新人に与えられます。

直木賞は、正式名称「直木三十五賞」。通称「直木賞」は無名新人及び中堅作家による大衆文学に与えられる賞です。

芥川賞・直木賞ともに1935年に創設されました。太平洋戦争が始まる前からある、歴史ある文学賞です。(第二次世界大戦中は中断されました)発表は年に2回。受賞作のほか候補作もおもしろい作品がそろっていますよ。芥川賞・直木賞の受賞作・候補作からおすすめ・気になる本を紹介します。未読の本もありますので、読んだ後で順番が変わることもありますが(;^_^A

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第158回直木賞・芥川賞受賞作

【直木賞受賞】門井慶喜「銀河鉄道の父」

【芥川賞受賞】若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」

【芥川賞受賞】石井遊佳「百年泥」

藤崎彩織「ふたご」

(内容紹介)大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて–。
彼は私の人生の破壊者であり想造者だった。
異彩の少年に導かれた少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。

直木賞候補作。

人気バンド「SEKAI NO OWARI」のメンバーであり、作詞・作曲も担当する藤崎彩織さん。自身のことを綴ったとも言われている小説。つい彩織さんを重ねて読んでしまいますよね。今回のノミネート作品の中でも読みやすく、10代におすすめです。

門井慶喜「銀河鉄道の父」

(内容紹介)明治29年(1896年)、岩手県花巻に生まれた宮沢賢治は、昭和8年(1933年)に亡くなるまで、主に東京と花巻を行き来しながら多数の詩や童話を創作した。
賢治の生家は祖父の代から富裕な質屋であり、長男である彼は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は学問の道を進み、後には教師や技師として地元に貢献しながら、創作に情熱を注ぎ続けた。
地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった賢治の父・政次郎は、このユニークな息子をいかに育て上げたのか。
父の信念とは異なる信仰への目覚めや最愛の妹トシとの死別など、決して長くはないが紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を、父・政次郎の視点から描く、気鋭作家の意欲作。

直木賞受賞作。

「銀河鉄道の夜」の生みの父・宮沢賢治の父である政次郎の視点から、宮沢賢治の生涯を描いています。立派な父のもとで、知られざる苦悩を抱いていた賢治。それゆえ、人の心をとらえる美しい作品が生まれたのですね。宮沢賢治の作品をいくつか読んだあとで、こちらを読んでみるのがおすすめです。

 

若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」

74歳、ひとり暮らしの桃子さん。夫に死なれ、子どもとは疎遠。新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!賑やかな孤独!

芥川賞受賞作。

今回の受賞作の中で一番読みたいと思った作品です。主婦から小説家に。63歳で史上最年長受賞となりました。
主人公は74歳、ひとり暮らしの桃子さん。子育てを終え、夫を亡くし、いまひとり思う「年を取るのもわるくない」
芥川賞受賞作の中では唯一、すでに単行本化されています。

彩瀬まる「くちなし」

別れた愛人の左腕と暮らす。運命の相手の身体には、自分にだけ見える花が咲く。獣になった女は、愛する者を頭から食らう。繊細に紡がれる、七編の傑作短編集。

直木賞候補作。

綾瀬まるさんは、これまでにも候補にあがっていた印象があったのですが、今回が初ノミネートでしたね。直木賞でも芥川賞どちらも当てはまるような作風だと思います。今後も注目の作家さんです(^^♪

宮内悠介「ディレイ・エフェクト」

(内容紹介)いまの東京に重なって、あの戦争が見えてしまう――。
茶の間と重なりあったリビングの、ソファと重なりあった半透明のちゃぶ台に、曾祖父がいた。その家には、まだ少女だった祖母もいる。
昭和十九年の戦時下が、2019年の日常と重なっているのだ。大混乱に陥った東京で、静かに暮らしている主人公に、昭和二十年三月十日の下町空襲が迫っている。少女のおかあさんである曾祖母は、もうすぐ焼け死んでしまうのだ。
わたしたちは幻の吹雪に包まれたオフィスで仕事をしながら、落ち着かない心持ちで、そのときを待っている……。
表題作「ディレイ・エフェクト」の他、「空蝉」と「阿呆神社」を収録した驚愕の短篇集。

芥川賞候補作。

芥川賞候補作の中では、「おらおら~」の次に読んでみたいなと思った作品。

「たべるのがおそいvol.4」掲載。2月7日発売。

伊吹有喜「彼方の友へ」(実業之日本社)

(内容紹介)平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。
「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。
そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった――
直木賞候補作。
竹久夢二や中原淳一が活躍した憧れの少女雑誌「少女の友」をモデルに描かれた物語。女の子として、気になる作品です( *´艸`)

澤田瞳子「火定(かじょう)」

(内容紹介)時は天平。藤原四兄弟をはじめ、寧楽の人々を死に至らしめた天然痘。疫病の蔓延を食い止めようとする医師たちと、偽りの神を祀り上げて混乱に乗じる者たち―。生と死の狭間で繰り広げられる壮大な人間絵巻。
直木賞候補作。
「若冲」など魅力的な歴史小説を描く澤田瞳子さんが、天平時代の医療にスポットを当てた人間ドラマ作品。

 

石井遊佳「百年泥」

(内容紹介)自分の意思に反してインド・チェンナイで日本語教師をすることになった女性が、現地で百年に一度という大洪水に見舞われ、川の濁流に押し流され堆積した泥から現れた品々にまつわる出来事を追体験する。

芥川賞受賞作。

第49回新潮新人賞受賞。1月24日発売予定です。

↓新潮社のサイトで冒頭の立ち読みができますよ。

第49回新潮新人賞受賞作 百年泥/石井遊佳|新潮 立ち読み:2017年11月号

木村紅美「雪子さんの足音」

(内容紹介)東京に出張した薫は、新聞記事で、大学時代を過ごしたアパートの大家・雪子さんが、熱中症でひとり亡くなったことを知った。20年ぶりにアパートに向かう道で、彼は、当時の日々を思い出していく。

芥川賞候補作。

群像9月号掲載。2月2日発売です。

前田司郎「愛が挟み撃ち」

(内容紹介)愛とは何か? 愛は存在するのだろうか。
36歳の京子と、もうすぐ40歳の俊介。
結婚して6年目の夫婦の悩みは、子どもができないことだ。愛なんてこの世にないかもしれない。でも、京子に子どもが生まれたならば。諦めきれない俊介が提案したのは、驚くべき解決策だった。

芥川賞候補作。

文学界12月号掲載。1月30日発売。

 

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