開かずの部屋の謎を解く7日間アンソロジー『7days wonderー紅桃寮の七日間』

7dayswonder
  • 開かずの部屋をテーマに4人の作家が描くミステリーアンソロジー
  • 小学校高学年から中学生向け。朝読書にもおすすめ

作家プロフィール

谷原秋桜子
2001年『激アルバイター・美波の事件簿 天使が開けた密室』でデビュー。

 野村美月
2001年『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回えんため大賞小説部門最優秀賞を受賞、翌年同作品でデビュー。「文学少女」シリーズが2009年「このラノベがすごい」第1位獲得

緑川聖司
2003年『晴れた日は図書館へいこう』が第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞佳作受賞。

加藤実秋
2003年「インディゴの夜」で第10回創元推理短編賞を受賞。2005年連作集『インディゴの夜』でデビュー

紅桃寮の開かずの間で起こる7日間のミステリー

扉の向こうにまっていたのは、日常の中に潜む小さなミステリー…!
人気の児童文学作家4人が3つ「ルール」で書き上げた短編集です。

ルールは次の3つ。
☆舞台は「紅桃寮」
☆404号室が「開かずの間」であること
☆7日間限定

この3つのルールから生まれた謎解き短編アンソロジー。4人の作家さんそれぞれのカラーが味わえますよ。春休みを舞台にした物語が多めなのもおもしろいです。

「聖母の掌底突き」谷原秋桜子

家族の夜逃げにより突然、高校の「紅桃寮」の405号室に入ることになったぼく。開かずの間のはずの隣の404号室は、ある秘密があった…。

「桃園のいばら姫」野村美月

桃林女学院中等部二年A組の都築ノエルは、息をのむほどの美貌をもつ学園のアイドル。いつもひとりでいることから「孤高の姫君」と言われている。彼女には、「紅桃寮」の開かずの間・404号室に関わるある秘密があった。

「三月の新入生」緑川聖司

私立桃紅高校の学生寮「紅桃寮」に暮らす唐沢佳樹(よしき)。みんなの帰省中、開かずの間404号室に隠された謎が解き明かされるミステリー。

「マジカル・ファミリー・ツアー」加藤実秋

春休みの家族旅行先で事件に巻き込まれるコメディサスペンス。

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4つの物語はそれぞれ別の作家による全く別の物語なのに、設定が似ているというだけで同じような空気感が味わえるふしぎなアンソロジー。

お気に入りは野村美月さんの「桃園のいばら姫」。女子高の学生寮を舞台に繰り広げられるミステリー。少女たちがもつ憧れや羨望、純粋さ、短編ながら物語の世界にひきこまれます。

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単行本: 317ページ
出版社: ポプラ社
ISBN-13: 978-4591110300
発売日: 2009/7/1

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