ちょっと不思議で、くすりと笑えるユーモアがある。ちょっと予定外「あれ?」って感じに話が進み、最後にはおさまるところに話はちゃっかりとおさまります。
短くて読みやすいおはなしが多いから、読書があまり好きではない人にも「ちょっと読んでみない?」とおすすめしたくなる作品ばかり。
小学生から大人まで楽しめる作家さんは、それほど多くない。そんな安東みきえさんのおすすめ本を紹介します。
安東みきえ
1953年山梨県甲府市生まれ。
1994年第11回小さな童話大賞(毎日新聞社主催)大賞および今江祥智賞受賞。
1997年より「そこまでとべたら」が『中学国語1』(光村図書)に収録。
2000年『天のシーソー』が第11回椋鳩十児童文学賞受賞。
頭のうちどころが悪かった熊の話
頭を打って何もかも忘れてしまった熊、覚えているのは「レディベア」のことだけ。でも、レディベアって?
この世の不条理に翻弄されながら、迷走する動物たちの悩めるシュールな物語の中に浮かび上がるのは、日々くるくると歩き回っている自分たちの姿かもしれません。ユニークで哲学的なこの短編集は朝読書にもおすすめです。小学校高学年から中学生向けですが、大人にももちろんおすすめ。
『頭のうちどころが悪かった熊の話』がおもしろかった人には、『まるまれアルマジロ!―卵からはじまる5つの話』もおすすめです。
ワンス・アホな・タイム
小学校高学年から中学生に。みんなも知っているあの「おとぎ話」のパロディ⁉の7つの物語。おとぎ話にありがちな展開からちょっと話がずれているところが「アホっぽい」。とはいえ、最後にはハッピーエンドでほっこりと心あたたまる。抜け感のあるゆるゆる「おとぎ話」をお楽しみください。ふだんは読書はあんまりしないよ!という人におすすめしたい1冊。
夕暮れのマグノリア
単行本: 222ページ
出版社: 講談社
ISBN-13: 978-4062139878
発売日: 2007/5/17
天のシーソー
ヒワとゾウガメ
少年少女におすすめしたい安東みきえさんの絵本です。長生きのゾウガメは、仲の良い友だちをたくさん見送るうちに「友だちなんて必要ない」と心を閉ざしていました。そんなゾウガメにヒワは「ずっと友だちだよ」と語りかけます。固まった心がゆるやかにとけてゆきます。高学年から中学生への読み聞かせにも。
安東みきえ作品一覧
どこまでいってもはんぶんこ |
天のシーソー |
おじいちゃんのゴーストフレンド |
頭のうちどころが悪かった熊の話 |
夕暮れのマグノリア |
まるまれアルマジロ! 卵からはじまる5つの話 |
星につたえて |
ワンス・アホな・タイム |
ヒワとゾウガメ |
ゆめみの駅遺失物係 |
迷いクジラの子守歌 |
満月の娘たち |
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