山脇由貴子【あの子が部屋から出てこないのはどうしてだろう?】

社会

ひきこもりとどう向き合うか

同じ家に暮らしながら、顔を合わせることのない親子がいる。

だれかとのつながりを拒絶するように、頑なに部屋の中に閉じこもる子がいる。

高校生に行かずもう長いこと部屋に閉じこもっている息子をなんとかしたいと思いながらどうしたらいいのか祐子は困り果てていた。夫の秀二は、息子のことは祐子に任せているようで、どこか無関心なように感じる。

祐子は、思い切ってカウンセリングに電話をかけた。誰かに話を聞いてもらいたかった。

母親、父親、カウンセラー、それぞれの立場からひきこもりと向き合います。

最後まで、この物語の中に息子は出てきません。引きこもりをしている息子が本当はどんな思いを抱えているのか、私たち読者は知ることがありません。それでも、カウンセラーの助言を受けて家族が少しづつあっりのままの息子を受け止めていきます。

この家族に笑顔が戻る日は来るのでしょうか…。

児童相談センターのカウンセラーとして勤務していた著者自身の経験を踏まえて描かれた物語です。「ひきこもり」をしている家族にどう接していいのか、わからず悩んでいるという方に、この本はヒントになるかもしれません。

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