動物たちのシュールな哲学~安藤みきえ『頭のうちどころが悪かった熊の話』

教科書 | 短編集

  • 高学年から中学生におすすめ
  • 短編集なので朝読書にもおすすめ
  • 今江祥智賞受賞
  • 国語教科書で紹介
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動物たちのシュールな哲学

ぼんやりしているつもりはないが、よくあちこちにぶつかって歩く。

先日も、車に乗り込もうとしたところで思いっきり頭を打った。いつものんびりの私でも急いでいたので、勢いがついた。がつ~んと頭蓋骨にまでびりびり響く。

毎日運転をしているのに、どんなことがあれば目論見を誤るのかさっぱり見当がつかないが、そんなことを考える余裕すらない。私の頭の中には、ジョジョの奇妙な冒険のスタンドのように、『ガンガン』という巨大なロゴがごろごろと転がっている。

ダメージ180。

安東みきえさんの『頭のうちどころが悪かった熊の話』に登場する熊も、どこかに頭をぶつけたらしい。頭の打ちどころが悪かったのか、なんにもさっぱり思い出せないのだ。

「レディベア」のこと以外は。

でも、「レディベア」ってだれなの?

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父さんにのみこまれちゃったへび、

まっしろなシラサギに憧れるカラス、

ヤゴと親友になったおたまじゃくし。


画像リンク:楽天ショップ

気まぐれでシュールな7つのおはなし。ありえないはずの動物のおはなしが、まわりのだれかにどこか似ているようでつい重ねて、「ぷっ」と笑える。

「ないものねだりのカラス」「池の中の王様」はどちらもともだちをテーマにしたもの。カラスのひねくれっぷりが他人とは思えない。

小さい人から大人まで、読者を選ばない。折々に出てくる下和田サチヨさんのイラストもいいスパイスになっています。

受賞歴など

BOOKS雨だれ 収録作品「いただきます」で今江祥智賞を受賞

国語教科書で紹介

BOOKS雨だれ 光村図書中学1年生国語教科書

安東みきえさんおすすめの本ほかにもあります。

ちょっと不思議で、くすりと笑えるユーモアがある。安東みきえさんの物語は、小学生から大人まで楽しめます。肩の力を抜いてリラックスして楽しめる安藤みきえさんのおすすめ本を紹介します。