きみがいてくれた3人のあの夏~戸森しるこ【ぼくたちのリアル】

課題図書

人気者×転校生×平凡なぼく

「5年生のクラス替えで、アイツと同じクラスになったとき。ぼくの気持ちは複雑だった。」

秋山璃在(リアル)は、学年一の人気者。サッカーも勉強も得意で、明るくて、根はまじめで学級委員もこなす。もちろん顔もかっこいい。

ぼくは、飛鳥井渡(アスカ)。ごくふつうの小学5年生。特別、得意なこともない。リアルとは家がとなり同士の幼馴染。アスカがリアルに対してなんとなく距離があったのは、なんでもできるリアルへのコンプレックスだけでなく、ちょっとした事情があるのだけど、それは物語を読んでもらうとして。

そんなふたりを近づけたのが、転校生のサジ。色白なハーフの男の子。リアルに憧れ以上の思いを抱いているのは、一目瞭然。←そしてクラスのほとんどの女子がライバルという

3人の小5男子たちのそれぞれの飾らない心の揺れ。

なんでもできるリアルにもだれにも話したくない悲しみがあって。

なにも持っていないと思っているアスカにも、アスカにしかないものがる。

あの夏、ぼくとリアルにはサジが必要だった。

そして、それとおなじくらい、サジにもぼくたちが必要だったのかもしれないって、いまはそう思う。

運命ってのは、たぶんそういうことをいうんだ。

明るくたくましく、ありのままの自分を受け入れていく等身大の小5たちの「リアル」をリズミカルで瑞々しく描く。

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