乙武洋匡『だいじょうぶ3組』

『だいじょうぶ3組』
  • 小学校高学年から中学生向け
  • 乙武さんの実体験をもとにした小説

 ぼくらの先生は車いす⁉

新学期、ぼくらのクラスに新しい先生がやってきた。電動車いすに乗って手と足がない先生だった!!

『五体不満足』の著者・乙武さんが、公立小学校での三年間の教員経験をもとに描いた、著者初の小説。障害を持った先生だからこそぶつかる壁も、だからこそ子どもたちに伝えられる思いも、乙武さんでなければ語れないエピソードばかりといえる。

新米教師ならではの悩みや失敗を素直に受け止め、子どもたちとまっすぐ向き合う姿に心を打たれます。読者の中に乙武さんのイメージがあるだけに、ノンフィクションであるかのように読みこんでしまう。毒気をぬいた重松清作品のような、爽やかで心がじんわりとあたたかくなる作品。

実話をもとにした物語

乙武洋匡さんは2007年から3年間、教師として小学校に勤務しました。小説に出てくる赤尾先生のモデルは、乙武さんそのまま。この本は、その時の経験を元にして書かれた小説です。五体不満足な先生と子どもたちが、壁にぶつかるたびにさまざまなことを考えて成長していきます。

国語入試問題に出た本

私立中学校国語入試問題に出典

【2016年】明治大学付属中野八王子中学校

映画「だいじょうぶ3組」

2013年9月劇場公開映画のキャストは、赤尾先生に乙武さん、赤尾先生の幼なじみでありサポート役の白石さんに国分太一さん。榮倉奈々さんは、彼女役かなぁと思っていたら、白石さんの彼女役でした。
白石さんは、元小学校教師で教育委員会に在籍していたりと、原作と映画のキャスティングは少し違うみたいです。原作ともまた違った感動が味わえそうですね。

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