百田尚樹『永遠の0』~太平洋戦争を駆けたゼロ戦の軌跡

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必ず生きて戻る

司法試験の浪人生として日々を過ごしている青年が、祖母の死後、元・特攻兵で若くして命を落としたという祖父・宮部久蔵の足跡を追う。

天才的な飛行機乗りだったという宮部は、しかし一方で「生きて帰る」ことを口にすることをはばからず、仲間うちからは「臆病者」と言われていた。

祖父を知る人たちに会い話を聞く。彼らの話の中にあるのは彼らが見てきた、感じた事実だけだ。ひとりひとりの中にある「太平洋戦争」を知るとともに、「いきる」ことにこだわり続けた宮部が最後に特攻を選んだ思いんい迫る。

真珠湾攻撃、ラバウル、「搭乗員の墓場」と呼ばれたガダルカナル島(ここでは、一万五千人もの日本兵が餓死している)、そして「神風」「回天」「桜花」などの特攻作戦。
「カミカゼ」と呼ばれ、若い人たちの多くの命を奪ったその作戦を、この本を読み終えた今は、荒唐無稽だなどと短絡的には口に出して言えない。――戦後、スミソニアン博物館に展示されている桜花につけられた名前を元兵士が目にするシーンは、本当に胸に迫る。

今の私たちにあの戦争について何か意見を述べることなどできない。そうした歴史があり私たちがいる、ということだけが真実なのだ。それぞれの語る真実を総括すると、太平洋戦争の全容の真実がこの1冊の中に見えてくる。それをなぞるように物語が進む。

参考文献の一覧を見ても、著者自身がたくさんの文献を読み証言を検証したのがわかる。フィクションとはいえ、戦争資料のような重厚さがありがら、語り口調で綴られているのですんなりと読みやすい。
あの頃、口にして言えなかった真実の思いを形にしたもの、それがこの物語の主人公・宮部なのではないだろうか。

300万部を超えるミリオンヒット

2012年10月の『オリコン“本”ランキング文庫部門』で歴代13作目のミリオンヒット作となる。歴代のタイトルで300万部超えは、オリコンの書籍全部門を通し、コミック部門の『ONE PIECE』に続いて史上2例目。日本で最も売れた文芸書といえます。

百田尚樹さんは、この本の原稿を各出版社に持ち込んだものの断られたそうです。それが、ベストセラーを飛び越え、ミリオンセラーとなるのだから、わかりませんね(*’ω’*)

また、中学生・高校生の朝読書でもよく読まれているようです。

中学生が朝読書で読んだ本ランキング8位!

小学校、中学校、高等学校を対象に、朝読書で人気の本を調査。平成27年度朝読書で読まれた本ランキング20冊を紹介します。

映画「永遠のゼロ」原作

監督:山崎貴
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央ほか

原作を読んでいて、ゼロ戦が活躍するシーンを映像で観たいと感じた。もちろんそれは戦闘シーンということになるし、「見たい」ということは不謹慎なのかもしれないが、当時の日本の技術を集結させた世界を驚かせた飛行機である。当時の技術者に敬意を表して、これはぜひ見たいと思ったのだ。映画ではVFXで再現され、恐怖を感じるほどのその迫力に圧倒された。人間ドラマも素晴らしいが、ゼロ戦の戦闘シーンだけでも見ごたえがある。
上映時間144分の中には、この小説はおさまりきらないはず。ぜひ、時間を見つけてじっくりと読み噛みしめて。この本が本当に伝えたいことは、元兵士の証言のひと文字ひと文字の中にあるのだと思うから。

【ドラマ】

2015年放送

出演:向井理
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