重松清『エイジ』

重松清『エイジ』
  • 中学生男子におすすめの重松清小説
  • 山本周五郎賞受賞

あらすじ

ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった―。

通り魔事件の犯人は、同級生だった

その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。

自分のバランスをうまくとれなくなる時って、ある。
事件を起こしてしまったタカやんの「キレた」感情も、日常を安穏と生きているかのようなエイジの自分への苛立ちも、よくわかる。
なにかをつかもうとしたり、捨てたり、拾ったり、そんなことを繰り返しながら人は成長していくのだと感じます。

ブックデータ

山本周五郎賞受賞作
三省堂中学2年生国語教科書で紹介されている本

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。
出版社勤務を経て、1991年『ビフォア・ラン』でデビュー。学校を舞台に10代の心情を描いた小説も多く、多くの作品が映画化やドラマ化されベストセラーを生み出している。国語入試問題によく出典される作家としても、10代にお薦めしたい作家。
【主な受賞歴】
『ナイフ』坪田丈二郎文学賞受賞
『エイジ』山本周五郎賞受賞
『ビタミンF』直木賞
『十字架』吉川英治文学賞
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