後藤健二『エイズの村に生まれて―命をつなぐ16歳の母・ナターシャ』

『エイズの村に生まれて』
エストニアの小さな村・ナルヴァの真実
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住民の90%がエイズに感染する村

タイトルにいい印象がなかったが、著者が取材したエストニアの小さな村ナルヴァでは、住民の90%がエイズに感染し、文字通り「エイズの村」と呼ばれているという事実に、大きなショックを受ける。

この爆発的なエイズ感染者の広がりは、遠く離れた小さな村の出来事ではない。グローバル化をすすめてますからね、いまや。

日常生活の中で、エイズの驚異を実感する日本人は少ないだろう。身近に感染者がいないとか、エイズの感染ルートを考えると、自分にはほとんど起こり得ないと考えている人がほとんどだと思う。日本人は貞操観念や道徳観が強いという意識もあるだろうしね。しかし、日本での感染者は実は増えていて、先進国の中でも唯一、増加傾向にあるそう。エイズの一番の予防は、知識を持つことであ、と著書は語る。

エイズの感染ルートを考えると、読んでほしい対象は中学生以上の10代だろう。小学校中学年からでも読めるような文字の大きさ、ルビ、ページ数は、できるだけたくさんの子どもたち―特にも、エイズ感染ルートに近づきやすい年頃や境遇の子どもたちの目にも―触れて欲しいという、出版社や著者のおもいのあわられではないだろうか。

学校で、親子で、面と向かって話しづらいこともあるから、本がある。って思う。ぜひ活用してください。

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