10代に読んで欲しい原爆を知る本

平和

日本は、世界で唯一の被爆国です。1945年8月6日広島の町に最初の原爆が投下されました。何が起こったのかだれもわからないまま、3日後の8月9日には続けて長崎が原爆の被災地となりました。原爆について、10代に読んで欲しいおすすめの本を紹介します。

世界の中で日本だけが知る悲しみや苦しみ。年に1冊は、こうした本を選んで読んで欲しいと思います。読書感想文にもおすすめです。

小説・フィクション

原爆について考える小説やフィクションを紹介します。

朽木祥『八月の光・あとかた』

三十万の死があれば三十万の物語があり、残された人々にはそれ以上の物語がある。(あとがきより)ヒロシマ原爆投下のあとを生き抜いた人たちの魂に寄り添う物語。

原爆に命を奪われたのは、ささやかな日常を生きているふつうの人たちでした。多くの命が一瞬で奪われることの恐怖、そしていつまでも消えない苦しみを静かに描いた連作短編です。10代に強くおすすめしたい原爆小説。高学年から大人までみんなに読んで欲しい1冊。

朽木祥『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』

終戦から25年目の広島を舞台に、戦後生まれの中学生たちが広島の歴史を振り返ります。

『八月の光』の作者でもある朽木祥さんは、被爆二世の作家さんです。終戦から25年の広島を舞台に、戦後生まれの中学生たちから見た「原爆」が語られます。多くの人が語ろうとしない「原爆」の本当の怖さ、悲しさ…著者自身の思いに近い小説ではないでしょうか。『八月の光』と合わせて読んで欲しい。中学生からおすすめ。

美甘章子『8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心』

1945年8月6日、月曜日、広島ー。父と過ごすいつもと変わらない朝のはじまりは、ひとつの爆弾によって奪われた。

1945年8月6日8時15分。朝を迎えたばかりの広島の町に、これまで経験したことのない爆風と衝撃が落とされました。全身大やけどを負いながら、父親に励まされ一命を取り留めた少年・進士の物語。著者の父親である進士さんの半生を描いたノンフィクション小説です。小学校高学年・中学生向け。

周防柳『八月の青い蝶』

昭和二十年八月六日、広島。もう叶うことのない淡い恋の約束。あの朝、すべてが終わり、あそこから始まった。第26回小説すばる新人賞受賞作。

中学生の時に被爆している亮介。78歳になり、急性骨髄性白血病で余命いくばくもない。仏壇に隠していた蝶の標本箱。それは、あの日命を奪われた幼い少女との思い出の品だった。広島を舞台に、戦時中から現代までを描いた小説です。中学生・高校生におすすめ。

こうの史代『この世界の片隅に』

第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、なにげない家族の日常を描いたこうの史代の漫画『この世界の片隅に』描かれるのは、なにげないことのかけがえのなさ。映画化でも話題の原作です。

戦時中の広島の呉を舞台に描かれています。少しおっとりしたごくふつうの少女・すず。広島で生まれ、呉にお嫁に行ったすずのつつましくも愛しい日々がつづられています。彼女たちの奪われた日々を思わずにいられません。映画化もされ、数々の賞を受賞した話題作となりました。

井上ひさし『少年口伝隊一九四五』

高学年から中学生に読んで欲しい本。原爆投下されたヒロシマの町を、みんなに情報を伝えるために駆け回った3人の少年の物語。井上ひさしさんによる舞台原作です。

その朝、この町にいったい何が起こったのか!?どこへ行けば治療が受けられるのか?食べ物は?水は?混乱する広島の人々に、情報を伝えるため少年たちは走った。実在した「口伝隊」をもとに、井上ひさしさんが書き上げた舞台脚本が、小さな物語になりました。小学校中学年から読めます。小学校高学年から大人にも。

ノンフィクション

中沢啓二『はだしのゲンわたしの遺書』

原爆投下後のヒロシマを漫画『はだしのゲン』で描いた中沢啓治さん。漫画は彼が見てきた世界をほぼそのままうつしたものでした。中沢さんが漫画に託した、次の世代へ伝えたかった思いとは。

漫画『はだしのゲン』の作者である中沢啓二さんの半生を記したノンフィクション。著者がリアルに描き伝えたかったという『はだしのゲン』は世界中で翻訳され読まれています。漫画は怖くて読めない、という人にもこちらのノンフィクションなら読みやすくおすすめです。小学校高学年から中学生に。

平和のバトンをつないで―広島と長崎の二重被爆者・山口彊さんからの伝言

広島と長崎で、二度にわたり原爆投下に遭遇した山口彊さん。それまで語ることのなかった思いを90歳になり語ることを決意した。山口さんの人生とその思いをつづったノンフィクション。

広島と長崎のふたつの町で、原爆投下の被害にあった人たちがいるということを、この本で初めて知りました。長いあいだその事実を語ることのなかった山口彊さんでしたが、90歳を過ぎ語り部となる決意をします。その思いとは…。小学校高学年から大人にも。

アーサー・ビナード『さがしています』

あの日、突然に日常を奪われた持ち主たちを探すかのような「モノ」たちの語り。高学年から大人まで読んで欲しい戦争を伝える写真絵本

その朝、突然に日常を奪われてしまった数多くの人たち。あの日から時間が止まったままのもの、その瞬間を強く刻み付けているもの。ひとりひとりにあったはずの物語が聞こえてくるような写真絵本。

ランキングに参加しています。
にほんブログ村 本ブログへ

スポンサーリンク