- 古典が苦手な人も読みやすい勉強に役立つ本
- 少しづついつでも読める本
古典が苦手な人にも
苦手な人にとっては、古典文って実は外国語よりも難しいと思う。
古典文ってちんぷんかんぷんという人におすすめしたい1冊。
どちらもその言葉の決まり通りに訳していけば、自分の理解できる文章に直すことができる、というところまでは同じなのだけど。古典文は、現代語になった文章も想像力がなければ読み解けないとか、想像しづらいものが多い。
例えば、みんなもよく知っている「竹取物語」
書き出しを訳してみると「光っている竹を切ったら、赤ちゃんが出てきた」という物語になる。日常ではありえないおはなしの世界。それも今とは時代が違いすぎる。上手に現代語に訳すことができても、その文章が果たしてちゃんと合っているのかどうか不安になるよね。
そこで、この本。読んでみるとわかるけれど、古典のおはなしって、むかしばなしの世界と同じ。そう思えば、訳のわからない世界観も受け入れられそうじゃない?
物語を知っていれば、初めて出会う古典文でも、きっちりと正しく訳せていなくても、安心して読めるはず。
『竹取物語』などの有名古典から『堤中納言物語』『沙石集』『十訓抄』などのちょっとマニアックな古典物語の現代語訳が(それもおもしろい話ばかりを集めているのだから)読みやすく楽しめますよ。
ブックデータ
単行本(ソフトカバー): 282ページ
出版社: 子どもの未来社
ISBN-13: 978-4901330800
発売日: 2008/2/10