本格ミステリ大賞受賞~乙一【GOTH リストカット事件】

こわい | ミステリー

おすすめポイント

BOOKS雨だれ 中学生・高校生におすすめ
BOOKS雨だれ 怖い本が好きな人
BOOKS雨だれ 短編ミステリー
BOOKS雨だれ 本格ミステリ大賞受賞

BOOKS雨だれ 映画原作

*もくじ*

暗黒系/リストカット事件/犬/記憶/土/声

はんぶんあらすじ&レビュー

夏休みの出校日。ひさびさに会った森野夜は、ぼくに1冊の手帳を差し出した。拾ったという茶色に合皮の手帳の中には、世間を騒がせている連続殺人事件の被害者である女の子たちの名前と殺人の詳細が記されていた。

ぼくと森野は、クラスの群れの中でどこか浮いている。森野は、黒い色のものばかり身に付け、たとえばロシアで五十二人の女性や子供を殺害した本を楽しそうに読むような女の子なのだ。ぼくはといえば、話しかけられればそれなりに笑顔で答えるスキルを身に付けているが、心の奥では笑ってなどいないことを森野夜だけは見抜かれているらしい。

そんな僕と森野がこんな手帳を拾って、そのまま警察に届けたりなんかするはずもない。ぼくたちは、まだ発見されていない被害者の死体を見に行くことにした…。

手首を切り落とし持ち去るというリストカット事件、動物虐待事件など町で起こる不気味で奇妙な事件をふたりが追いかける←決して解決が目的ではない。

ぞわっとする新感覚のミステリー。

「犬」、森野夜と妹・夕との過去を描いた「記憶」が好みです。

作品エピソード

シリーズの1作目である「暗黒系」は、角川スニーカー文庫の『ミステリアンソロジー・殺人鬼の放課後』に収録予定で書いた作品だったが、思いのほかよくできたので、続編短編と合わせてひとつの作品「GOTH」として発表された。ミステリアンソロジーには代わりに『seven rooms』を書下ろす。こちらは『失はれる物語』にも収録。

著者・乙一

1978年10月21日生まれ。福岡県出身。1996年、17歳の時に『夏と花火と私の死体』が第6回ジャンプ小説大賞を受賞し、デビュー。ライトノベル系の小説が多いが、『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞するなど、ミステリー作家としても活躍。乙一とは別の名前でも小説を発表していますよ。よかったら探してみてね。

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受賞歴など

BOOKS雨だれ 第3回本格ミステリ大賞受賞

映画原作

2008年劇場公開された。「暗黒系」「記憶」をベースとしたオリジナルストーリー。
監督:高橋玄
出演:本郷奏多、高梨臨

アメリカでも映画化の話が出ているとかいないとか…。楽しみですね( *´艸`)