【ブックリスト】10代のための平和について考える絵本

少年少女のためのブックリスト:平和について考える絵本

「けんかはいけません」と大人たちはいうけれど、世界のどこかではいつもだれかが戦っている。
しあわせのためだというその戦いで、多くの人たちが大切なものを失っている。
しあわせってなんだろう。
平和について考える絵本を集めてみました。小学生・中学生・高校生にも読んで欲しい絵本を紹介します。
読書感想文にもおすすめです。

『戦争で死んだ兵士のこと』

戦争で死んだ兵士のこと
KADOKAWA(メディアファクトリー)

いま、のどかな森の中の湖のほとりに、ひとりの兵士が死んでいる。ほんの数時間前には生きていたはずのその人の人生を振り返ります。短いけれど心にすとんと残る本。絵本というよりは小さな物語、という感じ。

『世界がもし100人の村だったら』

「もしも世界が100人の村だったら・・・」こんな文章ではじまる「わたしたちの地球」のおはなし。ひとつの短いメールがネットの海を流れるうちに、生まれたエッセイ。こちらも絵本というよりは、挿絵を挟んだ小さなエッセイのようなもの。データ付きで世界のいまをわかりやすく知るのにぴったりです。

世界規模のことを考えようとすると自分にできることはなにもないような気持ちになりますが、この本を読んでいると自分にも何かできそうな気がしてきます。

せかいでいちばんつよい国

せかいじゅうの人びとをしあわせにするためにせかいじゅうをせいふくした、ある大きな国のだいとうりょうのおはなし。 「しあわせ」とはどういうことか?「つよい」という意味はなにか?考えさせられます。戦争をテーマにしていますが、絵がかわいいのもおすすめポイント。

六にんの男たち—なぜ戦争をするのか?

ただ幸せに暮らしたいと願っていた貧しい6人の男たち。なにかを手に入れるごとに、彼らにとって戦いが必要なことになっていくというジレンマが描かれています。シンプルな絵と考えさせられるストーリー。大人にも読んで欲しい1冊です。

せかいいちうつくしいぼくの村

花でいっぱいになる春、あんずやさくらんぼがたくさん実る夏、色彩にあふれる美しいパグマンの村。この絵本で描かれているのは、村の美しい風景と楽しい日々。最後のページで、この村が今はもうないことがわかります。ずっとあるはずだったのものが一瞬で失われ、二度と戻ってはこないことを静かに伝えます。

ぼくがラーメンたべてるとき

ぼくがラーメンを食べているいま、となりのひとはなにをしているだろう。となりの国の人は?砂漠にすむ人は?いまこの瞬間も、世界のどこかでは戦いがあり、命の危険に直面している人がいる…。そんな目線で世界を見ると、自分とは無関係な出来事とは思えない気がしてきます。第13回 日本絵本賞受賞

へいわってすてきだね

2013年、沖縄県「平和の詩」最優秀賞受賞した6歳の少年の詩から生まれた絵本。「慰霊の日」でも朗読し、平和をねがうまっすぐな言葉が多くの人の胸を打ちました。「これからも、ずっと へいわが つづくように、ぼくも ぼくのできることから がんばるよ」ひとりひとりの思いが平和を作っているのだなと感じます。

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