川上弘美『光ってみえるもの、あれは』

小説文学

 

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「ふつう」ってなんだろう…

さて、今日はおすすめしたい、というよりも、本音はおすすめしたくない本。とっても好きな本なので、人に教えず、ひとりほくそ笑みながら読みたい、私にとってそんな1冊をご紹介します。
江戸翠は「ふつう」の高校生。フリーライターの母と、祖母匡子さんと3人で暮らしている。可愛い彼女がいて、小学校から一緒の友人・花田がいて、遺伝子上の父である大鳥さんがいて、ごくごく「ふつう」に(?)暮らしている。自分で思ってるほど、翠の近辺はふつうでもないのだけど、何げない日常がこんなにも愛しいものだとは。

 

何度目かこの本を読み返し気づいたのですが、私は「音読のペースで読んで心地のいい本」が好みのようです。ことばを噛むようにじっくり、気に入った文章は何度か反芻したり、時には声に出して読んでいる時もあります。

奇抜なストーリーよりも、たおやかに流れるような日常を瑞々しく描いているような作品が好きなのは、そのためかもしれません。

そんな本の楽しみ方を極上だと思っているわたしには、川上弘美さんの小説はしっくりとくるようです。
本の楽しみ方は人それぞれ。
あなたも、あなただけの極上の本を見つけてくださいね。

おすすめポイント

BOOKS雨だれ 男子高校生の物語

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