百田尚樹『海賊とよばれた男』

小説文学

 

  • 第二次世界大戦を舞台にした小説
  • 実在した人物・会社をモチーフにした小説
  • 第10回本屋大賞受賞
  • 映画原作

図書館で予約して待っていた本が、やっと手元に届いた。
『海賊とよばれた男』

そう、この1冊を首を長くして待ってたのよ、この1冊を。
えっ?1冊?うん、そう、これ上下巻なの。
1冊じゃ足りな~い。
図書館で上下巻を予約すると、たいがい2冊セットにして渡してくれるのだけど予約を間違えたか?

下巻を待たずに読み始めるが、続きが気になりあっという間に読了。

間もなく、無事に下巻も届く。暴れ出す前でよかった( *´艸`)←暴れます

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モデルは出光興産創業者・出光佐三

舞台は戦前から戦後。 日本の石油産業を支え、礎を築いた出光石油の社長をモデルに描かれた小説である。
日本を愛し、社員をなによりも大切にし、石油に夢を託した、決して饒舌ではいが骨太な日本男児の鐵造に心打たれる。
「店員は家族と同然である。社歴の浅い深いは関係ない。君たちは家が苦しくなったら、幼い家族を切り捨てるのか」

読み始めたばかりなのに、もう涙。

いま、こんなことを言ってくれる懐のでかい社長が日本にどれくらいいるのだろうか。こんな大きなポリシーを掲げた会社がどのくらいあるのだろうか。こういう男が、会社が戦後の日本を大きく支えてきたのだな。

石油を奪い合うために第二次世界大戦がはじまり、

石油を失ったために戦争に負けた。

銀行さんからの融資を受けるやりとりのシーンは、まるで池井戸潤の小説のような臨場感。
お気に入りは、石油凍結の決戦inシベリアでは、スタンダード石油・ヴァキューム社を相手にぎゃふんと言わせちゃうシーン。

「もしも国岡商店がつぶれるようなことがあれば、ぼくは店員たちとともに乞食をする」

という重みのある言葉を言い放つ気概、男が惚れる男ってこういう人なんだろうなぁ。

いまの生活があるのも彼らのおかげなのは間違いない。
彼の人生を知ることは、いまの生活のありがたさを感じることに通じる。

上下巻で決して短くはないが、アップテンポに物語は進むので惹きこまれてさくさくと読み進める。 難しい単語には随時ルビ付きで、10代にもぜひチャレンジして欲しい1冊。

いえいえ、2冊です。

ブックデータ

BOOKS雨だれ 第10回本屋大賞受賞

映画「海賊とよばれた男」原作

 

2016年12月劇場公開。

監督:山崎貴

出演:岡田准一

映画「永遠の0」と同じ原作&監督&主演の3人がふたたびタッグを組んだ。原作もすごく良かったので、この映画が面白くないわけがない。

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