伊坂幸太郎『チルドレン』

小説文学
  • だれも死なないミステリー
  • 短編仕立てなので朝読書にも
  • 伊坂幸太郎さんの初読みにもおすすめ

伊坂幸太郎さんのさっくり読める短編風ミステリー。あれ?気がつくと、いつの間にか事件の渦中にいる。それが、伊坂幸太郎『チルドレン』のマジック。

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お騒がせ陣内とゆかいな仲間たち

銀行にやってきたぼくたちはいつの間にか人質にされてしまって、いつの間にか証人となり、事件に加担しちゃって、いつの間にか解決してる?

予想とは異なる展開に話が流れ、登場人物たちの推理(?)に惑わさないように・・・と、警戒しながら読み進めるのだけれど、結局著者の術中にはまってしまっている。

それが、くやしいのではなくて、すとんと落されて爽快なのがよい。

文章のテンポの良さと登場人物たちの個性的なキャラが際立って、事件が解決した後も、もうちょっと読ませてよと言いたくなる。

そもそも彼らは一人きりでいる時は問題がなくとも、集団になると歪むのだ。陣内さんは、「子供のことを英語でチャイルドと言うけれど、複数になるとチャイルズじゃなくて、チルドレンだろ。別物になるんだよ」とよく言った。そういう性質なのだ、と。(本文より)

伊坂さんのほかの作品にも彼らはしばしば登場から、また会えるよ。安心して。どの作品に出てくるのか、それを探すのも伊坂作品の楽しみ方のひとつ。

*本をチェックする*

◇続編『サブマリン』も

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