内田樹『下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉』

勉強 | 社会

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「なぜ」を問う子どもたち

二十数年ぶりに『二十四の瞳』を読み返していた折、さりげなく開いた本著のページに『二十四の瞳』についての件が目に止まった。その解釈がおもしろく、気がつくと1冊さらりと読んでしまっていた。
学び始める子供たちが「どうしてこれを勉強しなければならないのですか?」「これを勉強してなんのとくがあるのですか?」を問う時代。なぜ子どもたちはこうした考えをもつのだろうか。働き盛りの若者たちが、余裕があるわけでもないのに、なぜ働く必要がないなどと平気で口にできるのか。
こうした「なぜ」を解明している著書。

「等価交換」という言葉自体が初耳でしたが、目からウロコ。これまで見聞きしたどんなコメントや解釈よりもしっくり当てはまるこの分析。現代の子供たちは、人生におけるあらゆる物事に「等価交換」という価値観を当てはめているという。なるほど、まわりをみても当てはまるなとうなづける。う~むとうなったりうなづいたり、付箋を貼りまくりで一気読み。
こうした価値観は、子どもたちが生まれながら持っているものではなくて、もちろん親世代である私たちが与えているということなのだけれど。しかし、こうして育てられ子供たちが組み立てていく社会に大きな不安を抱かずにはいられません。

さて、ひとまず私が立てた対策は、お手伝いをがんがん強化。
現在子育て中の方、これからお子さんが生まれる方、教育に携わっている方にはぜひ一読して欲しい。特に教育熱心なママたちは「天才児を作る~~」とかいう本よりも、本著を読むべき。一歩間違えると、天才どころか下流志向に疑問を抱かない子どもたちを生み出しかねない。

国語入試問題に出典

BOOKS雨だれ 2011年度鳥取県公立高校入試出典作品

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