岩瀬成子【きみは知らないほうがいい】

いじめ

教室にうまくなじめないと感じる人は、実は少なくない。岩瀬成子さんの『きみは知らないほうがいい』は「それでいいんだよ」と言ってくれるような物語。

 教室に馴染めない子たちの物語

おばあちゃんの家に行くために乗ったバスの中で、米利(めり)は偶然クラスメイトの昼間くんと出会う。昼間くんは6年生になってから転校してきた男の子。「どこにいくの」と聞く米利に、昼間くんは「きみは知らないほうがいいよ」という。

5年生の時、学校に行けなくなったことがある米利は、教室にいるとき「ひとりで透明な箱に入っているように感じる」ことがある。教室では、読書感想文で賞をとった柳本さんの作文がインターネットかたの盗作ではないかという噂が流れはじめて…。

これはイジメなのだろうか?教室の中に、小さな悪意が芽吹いて、いつのまにかぐるぐると回り出す、あの感じ。困ったなぁ、と思ったことのある人もきっといるはず。6年生の物語ですが、少し大人びた米利や昼間くんの心は、中学生にもつながるものがあるんじゃないかな。

教室にうまくなじめない、気遣いができすぎる子に読んでみて欲しい。そこになじめなくたっていいんだよ、と言ってくれるような気がした。

おすすめポイント

◇小学校高学年から中学生におすすめ

◇いじめをテーマにした本

受賞歴など

◇産経児童出版文化賞受賞

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表紙の雰囲気が少し寂しいのですが。