山田悠介『キリン』

山田悠介『キリン』
中高生に人気の作家・山田悠介のライトノベル
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あらすじ

もしも天才の遺伝子が手に入るとしたら、あなたは欲しいだろうか。

どんな問題も簡単に解ける頭脳。

テストの成績はもちろんいつも1番。

世界中が驚く大発見をするかもしれない無限の可能性。

私なら、天才の遺伝子はいらない。

天才は、孤独だというし。

それでも、天才の遺伝子があれば少なくとも今の生活よりは満足した生活を送れるだろう。大きな企業に勤めて、お給料もたくさんもらって、明日へのなんの不安もない(たぶん)。

もしも、自分はいらないとしても、あなたの子どもに天才の遺伝子を与えることができると言われたらどうだろう?

天才の子供を産んで社会を見返してやりたいと考えた厚子は、ジーニアスバンクのオークションで天才の遺伝子を競り落とし手に入れた。

天才数学者の遺伝子から生まれた兄・秀才(ひでとし)と、ノーベル賞受賞者の遺伝子から生まれた弟・麒麟(きりん)。

常に望まれる天才であり続ける兄に対して、弟の麒麟は成長とともに、その能力に限界が見え始めてくる。母が欲しいのは、天才の子どもだけ。母にとって天才ではない麒麟は失敗作であり、もう用なしだった。←わたしが言ってるんじゃないからね。

ジーニアスバンクは会社の信頼を守るために、天才になりきれなかった失敗作の子どもたちを集めて世間から隔離していた。麒麟もまた、厚子の申し出によって隔離施設に送られてしまう。

麒麟はそこで出会った子どもたちと、脱走を計画するが…。

天才しか認めない母。

どこまでも天才らしい兄。

家族に捨てられても信じ続ける弟。

キャラクター設定はしっかりしているが、私には登場人物たちの顔が全く見えてない。

どの登場人物も人間の感情らしき葛藤や揺らぎを感じず、仮面をかぶりキャラとして与えられた役割を演じているだけ。何の感情も持たずただ天才であり続ける兄・秀才にも、自分を捨てた家族をどこまでも純真に家そうとする麒麟にも、母性らしいものが全く見えない母親の姿にも、違和感ばかりが残る。

ゆう
ゆう

山田悠介さん初読みでした。ストーリー設定と、10代に人気なのもうなづけます。

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