岡田依世子『霧の流れる川』~戦時中の花岡事件をモチーフ

霧の流れる川
高学年から中学生向け
第二次世界大戦中の強制労働を描く
戦争と平和について考える本

小学1年生のカナと中学1年生の保は、自然豊かな東北の山深い集落に暮らす兄と妹。カナはある日、バス停で見慣れないやせっぽちの男の子と出会った。

その男の子は、ほらあなに大切な忘れ物をしたと言う。

夏休みの宿題でトンネルのことを調べようとする保だったが、なぜかみんな口をつぐみ、トンネルのことを調べてはいけないと怒られてしまう。

この小説では、戦争中に実際に起こった「花岡事件」をモチーフに描かれています。

戦争小説と言うとリアルで写実的なものをイメージしますが、この小説は大事なポイントはしっかりと抑えながら、ファンタジーのような作風で描かれています。

ゲーム好きで勉強が苦手なふつうの中学生の保が、ふとしたきっかけで戦争について考えるようになります。

現代の中学生である保が、自分たちの村で戦争時代に起こった出来事を知り、それを理解しようとする姿を通じて、昔の出来事だった戦争がいまの私たちにどうつながっているのかを考えるきっかけを与えてくれる1冊です。

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第11回読書感想画中央コンクール指定図書(中学校・高等学校の部)

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