重松清『きよしこ』

中学生に読んで欲しい重松清
言葉がうまく伝わらない少年の物語
心にじんわりと響く本

少年はいつも言いたいことがうまく言えなかった。

言葉がつっかえてしまうのだ。無理をしてしゃべろうとすると、言葉の最初の音がつっかえてしまう。

吃音(きつおん)。

どもる、とも言う。

きよしは、そんな少年だった。

「キ」がうまく話せないから自己紹介が嫌いだった。

だから少年はいつも、思ったことを言葉でうまく伝えられなかった。

友だちにも、家族にも・・・。

うまくしゃべれない少年は、さびしくてくやしい思いと隣り合わせの中、だれかと心通わせながら少しづつ成長していく。

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吃音(きつおん)とは?

吃音って知ってますか?
言葉がつっかえて、うまくしゃべれないことです。
この物語は、吃音に悩む少年の母親から著者に手紙が届く、というプロローグから始まる。

重松さん自身、少年期に吃音症(どもりが)があり、カ行の発音がうまくなかったそうだ。そのため、話すときにはカ行から始まる言葉をできるだけ避けたり、清という自分の名前についても、発音するのに苦労していたそう。

自伝的小説というのとは、少し違うのかもしれないけれど、吃音に悩み「ひとりぼっち」を感じていた少年の心は、重松さんに重なるんじゃないかな。涙必至なので、人前で読まないことをおすすめします。

*もくじ*

きよしこ/乗り換え案内/どんぐりのココロ/北風のぴゅう太/ゲルマ/交差点/東京

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国語入試問題に出た本

重松清さんは国語入試問題によく出るされる作家さんですが、『きよしこ』からも出典されています。

私立中学校国語入試問題に出典

【2016年】穎明館中学校

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