中脇初枝『こんこんさま』

小説文学


中脇初枝さんが描く、一風変わった家族の再生の物語。

  • 少し変わった家族の物語
  • 文庫本の表紙は酒井駒子さん
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ふたたび集まった家族の再生

深夜、駅のプラットホームで人身事故を目の当たりにしたはなは、ひとりのアパートに帰る気になれず、気づくと北鎌倉の実家へと向かっていた。

北鎌倉にある古びたその屋敷は、近所から「こんこんさま」と呼ばれている。広い敷地のどこかに神様が祀られているのだというが、家族のだれもそれを見たことがない。

家を取り仕切っていた祖母を失い、祖父と母と妹のさちが残る家。そこへ、家を出たはずのはなと父が偶然に戻り、思いがけない家族の再会となるのだが、この家族にはおかしな事情があり、家族の関係はどこかちぐはぐしている。
そこへ、さちが「占い師」だというおかしな男を家に呼び寄せる。

中脇さんの家族の物語には血縁というものを意識させ、人が一緒にくらすということの意味を感じさせるものが多い。一緒に暮らす人たちだけに流れる同じ空気。

その空気が淀まず流動していることの心地よさ。

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