市川朔久子『小やぎのかんむり』

小ヤギのかんむり
  • 小学校高学年から中学生向け
  • 虐待をテーマに描く夏の物語

夏芽(なつめ)は、中高一貫校に通う中学三年生。夏休みに山奥にあるお寺のサマーステーに参加した。家族から遠く離れるために…。

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そうして始まった夏休み、サマーステイの参加者は夏芽ひとりだけだったのだが、そこに5歳の男の子・雷太が加わり…。
雷太とヤギの後藤さん、地元の高校生・葉介との自然の中での暮らしは意外に居心地がよく、夏芽の心はほどけてゆく。
自分勝手で暴君のような父親に、夏芽と母は家では父を怒らせないように我慢して、そうした思いを押し込めながら生活をしている。自分の思いを重ね、雷太を守りたいという強い気持ちが芽生える。
市川朔久子さんの作品は、国語入試問題にもよく出典されている、児童文学では注目の作家さんです。

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