伊藤たかみ『ミカ!』~大人になんかなりたくない女の子

伊藤たかみ『ミカ!』
  • 小学校高学年から中学生におすすめ
  •  第49回小学館児童出版文化賞受賞作

子供でいたい。大人になんてなりたくない。そんなあなたにおすすめするのが伊藤たかみさんの『ミカ!』こっそり流す涙のむこうには幸せな明日がある。双子のミカとユウスケの瑞々しい小学校ライフ。

おっぱいもいらない、スカートキライッ、女の子になんてなりたくない!!オトコオンナと呼ばれるミカと、そんなミカをあッたかく見守るようなユウスケは小学6年生の双子の兄妹。おてんば盛りなミカに対して、ユウスケがどこかお父さんのように見えてくる。

悩んで、泣いて、女の子になって、男の子になる。
ハッピーでせつないポップな物語。

こういうの読みたかったんだよなぁ、っていう本。

ミカ!の初版は1999年。もう10年以上前ですが、色あせないのは、やっぱり「オンナノコ」「オトコノコ」は不滅だからでしょうか。それだけ、女の子と男の子の普遍的なテーマを描いてるってことだね。

受賞歴など

第49回小学館児童出版文化賞受賞作
学校図書小学6年生国語教科書

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ミカ!
理論社
伊藤 たかみ (著)

出版社 ‏ : ‎ 理論社
発売日 ‏ : ‎ 1999/11/1
単行本 ‏ : ‎ 212ページ

文庫本もありますが、単行本のこちらの表紙のほうが好み。続編『ミカ×ミカ!』も、中学生におすすめです。

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