小学生から選挙がわかる!まはら三桃『三島有宇、当選確実!』

高学年

  •  小学校高学年から中学生におすすめ
  • 政治や選挙の仕組みがわかる
  • 学校図書館にも
  • 入試問題によく出る作家・まはら三桃さんの新刊
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おじいちゃんは国会議員⁉

由宇は小学5年生の女の子。お母さんは由宇が幼稚園のころに亡くなり、いまは「三島かばあん店」を経営するお父さんとふたりぐらし。学校では、若葉小学校児童会の副会長も務めるしっかり者。

ある日、おじいちゃんの危篤の知らせが飛び込んできた。あまり会ったことのない父方の祖父のことを由宇は知らなかったが、おじいちゃんは地元では知らない人のいない国会議員だった。

おじいちゃんは三島正政、ひまわり党衆議院議員、前国土交通省副大臣。


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しぶるお父さんを引っぱり出して病院に到着してみると、おじいちゃんの病名は虫すい炎、つまり盲腸で、命に別状はなく手術は成功。

ちょうどその折、衆議院が解散となり、総選挙が行わることに。由宇に会えて元気になったおじいちゃんは、さっそく選挙活動を開始!おじいちゃんの仕事に興味深々の由宇は、春休みにおじいちゃんの選挙のお手伝いをしながら、政治のことや選挙のことを身近に学んでいく。

18歳からの選挙活動

春休みを利用して、おじいちゃんの選挙のお手伝いをすることにした由宇ですが、実は小学生の由宇には制約があります。選挙についてのきまりが定められている公職選挙法という法律によって、18歳以下の選挙運動は禁じられています。2016年に公職選挙法が改正され、選挙活動に参加できる年齢が20歳から18歳まで引き下げられました)

まだ小学生の由宇は「おじいちゃんをよろしくお願いしま~す」という声をあげることも禁止。そこで選挙事務所にやってくる支援者の方にお茶を出したり、お掃除したり、雑用係をこなします。


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こんな風に選挙には、細かい約束事がたくさんあります。小説の中ではこうした選挙のきまりごとや仕組み、政治の役割や三権分立についてなど国政について幅広く触れられています。

巻末ふろく「18歳になったら選挙にいけます!」で、選挙の仕組みについて詳しい解説もあります。ここを読むだけでも勉強になりそう。教科書で学ぶよりも楽しいから、政治分野が苦手という中学生にもおすすめです。

著者・まはら三桃

1966年、福岡県北九州市生まれ。2005年「オールドモーブな夜だから」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、『カラフルな闇』のタイトルでデビュー。中高生を主人公にした小説に定評があり、まはら三桃さんの小説はよく入試問題にも出典されています。

2017年全国高校入試問題【国語】出典された小説を地域ごとにまとめています。

*おすすめ代表作*

鉄のしぶきがはねる

『たまごを持つように』

『風味さんじゅうまる』

『伝説のエンドーくん』

白をつなぐ』など