復興の道のりとともに歩く~しまたけひと『みちのくにみちつくる』

みちのくにみちつくる
震災・復興をテーマにした漫画
学校図書館にもおすめ

震災後、東北に新しい道ができました。それが「みちのくトレイル」。まだ新しいこの道は復興へと続いています。まだ完成途中のみちのくトレイルを歩く三人組が見た復興を描いた漫画が『みちのくにみちつくる』

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みちのく潮風トイレルとは

東日本大震災の被災地復興を目的に、青森県八戸市から福島県相馬市までの海岸線700kmを歩ける新しい道を作ろうと、環境省と地元自治体とが協力して推進し、みちのく潮風トレイルができました。

海と山、豊かな東北の自然を満喫し、東北を訪れる人と、東北にくらす人とが交流しながら歩ける道。簡単にいうと、四国のお遍路巡礼の東北版のようなもの。まだ未完成で、現在も進行形で動いている、はじまったばかりのプロジェクト。

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漫画家だからできること

まだ完成していない「みちのく潮風トレイル」を実際に歩いたノンフィクションエッセイ漫画とでもいうのかな。

東京の漫画家・シカイズさんと、神奈川県の学生・タエちゃん大阪のフリーライター・トヨノさん。ひとりの漫画家とふたりの女性というちょっと変わった三人組が、それぞれの思いを抱えながら、ひたすらに歩く。

復興の進んだ新しい道、新しい町。

美しい風景とたくさんのおいしいもの。

歓迎してくれる町の東北の人たちとのふれあい。

何もないただ広い景色、そこにある海。

出会った人たちが語る、あの日のこと。

そして、まだ開通することのできないその先…。

この漫画には、様々な立場の人たちの声が詰まっている。被災者、ボランティア、政府の取り組み、そして当事者ではない人たち。著者自身も、当事者ではない立場だからこそ、見えること感じることがあって、そこを素直に漫画に表現している。

著者にとってこの旅は、「漫画家の自分に何ができるのか」という迷いや、「部外者が東北を描くべきではないのでは」という葛藤を抱えながらのものだった。その答えが著者の中にしかないように、立場によってみんな「自分」の迷いの中で答えを探している。

「東北」も「被災者」も、ひとつの言葉ではくくられない。それぞれの立場で思いはそまた個別のものだ。それでも、同じ思いもあって、だれかと思いの中で迷い葛藤しながら歩いている。それを知るだけでも十分だと思う。

直接的な被害を受けたわけではない。

でも、何か自分にできるこはないだろうかと考えている人はたくさんいるはず。

そんな人に読んでもらえたら。

あたたかくなったら、どうぞ東北に足を運んでみませんか。

おいしいもの、美しいところ、たくさんありますよ。

*本をチェックする*

前後編2冊です。

*関連サイト*

環境省_みちのく潮風トレイル

えんがわ

著者・しまたけひとさんのサイトです。「みちのくにみちつくる」の取材写真なども掲載されていますよ。

株式会社双葉社 | みちのくに みちつくる(しまたけひと)

honto – 『みちのくにみちつくる』著者インタビュー しまたけひと:電子書籍ストア

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