濱野京子『木工少女』

木工少女 児童書
小学校高学年から中学生向け
小学校6年生の女の子が主人公
林業・農業について知る
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都会育ち小学生がど田舎はじめます

コンビニのないところでは暮らせない(>_<)と思っている小学生・中学生に読んで欲しいのがこちら濱野京子さんの『木工少女』。都会育ちの女の子が田舎での生活を通じて、そこにしかないなにかを見つけていきます。

美楽(みらく)は小学6年生。英語教師の父親の転勤で、小学校生活最後の一年間を山奥の小さな村で過ごすことに。しかし東京練馬育ちの美楽には、コンビニもじゃがりこもないド田舎の生活は物足りないし、たった一年だけのクラスメートにもなじめない。(というか、なじむつもりがない)

二学期からは東京へ帰ると宣言していた美楽だったが、山の中で「明野工房」を営む木工職人のデンさんと出会い、木のぬくもりに触れ木工に目覚めていく。

作ることが好きな人に

「つくる」ということが好きです。不器用ながらも自分の手を動かし、何も考えずただ集中して、自分の感性にそってかたちにしていく。

答えがないようでいて、出来上がった作品を見るとちゃんと自分がそこに表れていたりします。そんな「つくる」ことが好きな人はこの本を楽しめるはず。

「こういう生活に憧れるなぁ」という人と、「わたしには無理だわ」という人と、意見が分かれそうですが、その意見の違いがおもしろい。

読み終えてあなたはどんな風に思うでしょう。

林業について知る

小説の中では、林業という仕事の現状についても触れられています。
高校卒業後は林業に従事することを選んだ山田のこんな言葉があります。

 じいちゃんの植えた木を、あと何年かしたらおれが伐採する。それからオヤジが植えた木を、おれが手入れをする。枝打ちをしてりっぱな木材にする。それを、もしかしたら、おれの子どもか、孫が切ったりしてな。

林業は、長い年月をかけて取り組む仕事。
すぐに結果を出しがちな世の中ですが、林業や農業など自然の中を育てる仕事にはこうした「待つ」姿勢がとても大切です。それは自然の中で生きる私たちの生活にも、必要なことではないかと感じます。

 

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