【ブックリスト】農業と食を知るおすすめ本

ブックリスト

農業、林業、酪農など…農業に興味がある人。

食べることが好きな人。

農業と食について知りたい人におすすめの本を紹介します。

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農業や食を知る小説

農業のことがよくわかる、農業がもっと身近になる、農業が人生を変える、そんな小説を紹介します。

堀米薫『あぐり☆サイエンスクラブ』

【小学校高学年からおすすめ】

小学5年生の学が、偶然手にしたチラシに引き寄せられてはじめることになった米作り。一年後に、おいしいお米はできるのでしょうか。毎日食べているお米がどんな風に作られているのか教科書で学んだ知識で知っていると思っていませんか?一年かけて実際に体験することは難しいですが、学たちと同じ気持ちでじっくりとお米作りと向き合ってみませんか。

著者は農業・酪農家であり児童文学作家の堀米薫さん。堀米さんの作品には、農業に携わっているからこそ見える視点があります。

私立中学受験をあきらめ、ちゅうぶらりんな日々を送っていた五年生の学。ある日、ぐうぜん「あぐり☆サイエンスクラブ員募集」のチラシをひろう。「野外活動。合宿あり」――おもしろいことが待っていそうな予感。学は早速入会を申し込むが、なんとクラブは一年かけて米作りを経験する「田んぼクラブ」だった――!

堀米薫『チョコレートと青い空』

【小学校高学年から中学生におすすめの本】

周二は小学5年生。5人家族で専業農家をしている周二の家に、外国から留学生がやってきます。アフリカから日本の農業を勉強するためにやってきたエリック。エリックの故郷・ガーナはチョコレートの原料であるカカオの生産地ですが、エリックはチョコレートの味を知らないということに周二はショックを受けます。外国と日本の農業の現状を子どもの目線でとらえます。高学年向けの児童書ですが、中学生にも読んで欲しい本です。この小説は、中学・高校の入試問題にも出典されています。

アフリカのガーナからやってきたエリックさんにであって、ぼくは、チョコレートのほんとうの味を知った…小学4・5・6年生向き。

興味を持った人は、カカオ畑で働く子どもたちから世界の児童労働の実態を記したこちらの本も合わせて読んでみてください。

『生きるぼくら』原田マハ

【中学生からおすすめ】

ひきこもりだった青年・人生は、ひょんなことから出会った人たちと昔ながらの自然農法でお米作りをすることになります。お米ができるまでにはたくさんの手間のかかる工程があります。ひとつひとつを丁寧に、心をこめて、みんなで力を合わせて行う米作り。だからお米が美味しくなるんですよね。おばあちゃんの握ったおにぎりがとてもおいしそうです(*‘∀‘)疲れた心に優しい物語です。中学生からおすすめ。

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生。頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから?人生は四年ぶりに外へ!祖母のいる蓼科へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた―。人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。

佐藤 剛史『自炊男子 「人生で大切なこと」が見つかる物語』

【中学生・高校生・大学生に読んで欲しい本】

特に!これからの時代を生きる男子のみなさんに、参考書よりも手にとって欲しい1冊!「ふだん料理はしない」という人や「食欲が満たされればなにを食べても同じ」なんていう人におすすめしたい。

イケベタカシくんは教育大学に通うごく一般的でテキトーな大学生。食を大切にする彼女との出会いをきっかけに、自炊をはじめるのですが・・・。料理を作ることで、料理に込められた思いや食の大切さに気付きます。これを読むと「いただきます」と「ごちそうさま」がしっかり言えるようになるはず。

ベストセラー『すごい弁当力!』の著者が贈るまったく新しい自己啓発書。「平凡な毎日」が「輝く毎日」に変わる“リアル青春物語”。

垣谷美雨『農ガール、農ライフ』

【中学生からおすすめ】主人公の水沢久美子は32歳。派遣切りにあったその日に、同棲相手からも別れを切り出され、一度に仕事も彼氏も家も失ってしまう。久美子はひょんなことから農業女子を目指すことに・・・。

農業が抱える問題や若い女性の貧困問題にも切り込みながら、前向きに農業に向き合う若い女性をコミカルに描きます。

耕せば、人生は開ける! ……って本当ですか?
仕事も彼氏も家も失い、農業に目覚めたアラサー女子。
おんな一人、自給自足のハッピーライフは手に入るのか?
すべての迷える女性に贈る、リアル・サバイバル小説!

篠田節子『ブラックボックス』

【中学生からおすすめ】

人工的に管理された環境で栽培され、完全無菌の工場で加工されたサラダ。安全なはずの食材を食べた人たちの体に異変が現れ始める…。食の安全を根本から揺るがす食育ミステリー。これを読んだ後では、自分で野菜を作ろうかなって気がしてきます。食べることが好きな人にぜひ読んで欲しい。

真夜中のサラダ工場、最先端のハイテク農場、地産地消を目指す学校給食…「安全安心」を謳う「食」の現場でいま何が起きているのか。利益追求と科学技術への過信の果てに現れる闇を、徹底した取材と一流のサスペンスで描くエンターテインメント超大作。

農業を知る絵本・漫画

荒川 弘『銀の匙 Silver Spoon』

酪農に興味がある人に絶対おすすめの漫画!進学校から逃げるように入学した農業高校で主人公が出会う濃いキャラクターたちとの日常にほんわかと癒されます。そればかりでなく、日本の酪農農家の現実や「食べること」「生きること」なんて深いこともじわりと考えさせてくれます。日本の食を支えていくこんな若者たちがいてくれることにとても頼もしくなります。←漫画だけどね

学校図書館にも揃えたい漫画シリーズ。

大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!

甲斐 信枝『稲と日本人』

みなさんは一年間にどこくらいお米を食べているでしょう。この絵本のあとがきによると、ひとりの人が一年間に食べるお米の量は、60キロほどだそうです。我が家は計算するとひとり90キロほどでしたΣ(・ω・ノ)ノ!

「お米は日本にいつどこかきたのか」

「どのようにお米が進化してきたのか」

わたしたちの体を支えるエネルギーの源であるお米ですが、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。

こちらは絵本ですが、ちょっとした読み物ほどの情報量があり、わたしたち日本人のくらしとお米の歴史がよくわかる1冊です。

農業を知るノンフィクション

農業のことをより身近に知ることができるノンフィクション。

富山 和子『お米は生きている』

わたしはこれから日本人とお米との、長いつきあいの歴史についてお話ししていきます。それというのも、いま日本は、外国からお米を輸入するようになり、水田がつぶされ、農業をする人がどんどんへっています。「これでようだろうか」と心配する人もすくなくありません。わたしたちにとって、お米とはいったい何だったか、ということを、みんなで考えてみる必要があるからです。──(本文より)
産経児童出版文化賞大賞/青少年読書感想文全国コンクール課題図書

食料の世界地図 第2版

世界の人びとが、何を、どこで、どのように食べているか、食料がどのように作られ、販売され、消費されているかなど、食文化と過程における問題点を世界地図とグラフでわかりやすく見せています。“食料の旅”には産業、技術、経済、社会、政治の要素がつねに変化しながら複合的に関係していることがわかります。自然科学と社会科学の観点から、世界の食を見渡している世界地図は、眺めているだけで、新たな発見に出会うことができるでしょう。

『農学が世界を救う!――食料・生命・環境をめぐる科学の挑戦』

研究対象は、地球全体から顕微鏡で見る世界まで!人びとの暮らしを豊かにし、自然環境を保全し、生き物たちとの共生を目指す。そんな可能性を秘めた夢のある学問―それが「農学」です。農業経済学、生命科学、食料や環境科学など、農学に含まれるさまざまな分野の第一人者が、その魅力を語ります!

『奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』

リンゴもお米もほとんどの農作物が農薬の導入とともに今のような進化を遂げてきました。農薬を使わないリンゴ栽培に挑む!それはリンゴ栽培を知っているものにすれば、無謀な挑戦でしかありません。何年も失敗を重ねても、極貧生活に耐えあきらめなかった木村さん。死を決意したその日、山中で見つけた景色が彼を成功へと導きます。このシーンは涙です。

木村さんのリンゴは農薬で守られ育てられたリンゴとはちがう濃い味がするそうです。食べ物を育てることは人間を育てることにも通じると、この本を読んで強く感じました。

リンゴ栽培には農薬が不可欠。誰もが信じて疑わないその「真実」に挑んだ男がいた。農家、木村秋則。「死ぬくらいなら、バカになればいい」そう言って、醤油、牛乳、酢など、農薬に代わる「何か」を探して手を尽くす。やがて収入はなくなり、どん底生活に突入。壮絶な孤独と絶望を乗り越え、ようやく木村が辿り着いたもうひとつの「真実」とは。

『99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る』

東日本大震災で東北沿岸の第一次産業は大きな被害を受けました。宮城県山元町は主要産業だった「イチゴ」が壊滅的な被害に遭った。東京でIT企業を経営する起業家である著者が、すべて失った絶望をチャンスと捉えて、ゼロから新しいイチゴづくりに携わった。ブランドイチゴ・ミガキイチゴのはじまりである。ITを取り入れた新しい農業がわかるノンフィクション。

トラクターの世界史 – 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち

1892年にアメリカで発明されたトラクターは、直接土を耕す苦役から人類を解放し、穀物の大量生産を可能にした。文明のシンボルともなったトラクターは、アメリカでは量産によって、ソ連・ナチ・ドイツ、中国では国策によって広まり、世界中に普及する。だが、化学肥料の使用、土地の圧縮、多額のローンなど新たな問題を生み出す。本書は、一つの農業用の”機械”が、人類に何をもたらしたのか、日本での特異な発展にも触れながら、農民、国家、社会を通して描く。

農業を大きく進歩させたトラクターの歴史がわかります。

石井里津子『千年の田んぼ ~国境の島に、古代の謎を追いかけて』

山口県、日本海に浮かぶ小さな島・貝島に広がる「八丁八反」と呼ばれている田園地帯。小さな島には大きすぎるほどのきれいに整えられた田んぼ。そのわきに点在するいくつものため池群。

この田んぼの秘密を探ると、千年前の歴史が見えてきました!

2018年全国読書感想文課題図書(中学校の部)

秘境の離島に日本最古の田んぼ?いったい誰が?なんのために?大地に刻まれた“奇跡の風景”の謎を解く。

石井里津子『千年の田んぼ ~国境の島に、古代の謎を追いかけて』

番外編:農系学校進学ガイド2018

農業を仕事にしたい人や農業に関わる仕事をしたい人のための進路選びの参考になります。

おまけ:農業と食を知るおすすめ映画

リトル・フォレスト

手元においておきたいお気に入り映画のひとつです。

自然とともに生きること、暮らすということ、食べること、そのために「作る」ことが当たり前にあること。緩やかに時間の流れに沿うようなこんな暮らしに憧れます。もちろん理想的なことばかりではありませんが。

舞台となっている岩手県遠野市の美しい自然風景に魅入られます。

夏/秋編と冬/春編の二本立てです。

奇跡のリンゴ

青森県弘前市のリンゴ農家・木村秋則さんが挑んだ完全無農薬のリンゴ作り。それは、不可能への朝鮮でした。ノンフィクションで紹介した木村秋則さんの『奇跡のリンゴ』を原作とした映画です。

奥さんのアレルギーがきっかけで、はじめた完全無農薬のリンゴ作り。何年も失敗を続け、極貧生活を強いられながらも諦めない木村さんは、もうなにかに憑りつかれているとしか思えない!しかし強いプライドを感じる木村さんの諦めない姿勢は、観るものの心をつき動かします。

出演:阿部サダヲ、菅野美穂

 

 

こちらの本もおすすめです

堀米薫『林業少年』

(BOOKデータベースより)
山持ちとして代々続く大沢家の長男・喜樹は、祖父・庄蔵の期待を一身に受けていた。家族から「干物」と陰口をたたかれる庄蔵だが、木材取引の現場では「勝負師」に変身する。百年杉の伐採を見届け、その重量感に圧倒された喜樹は―。山彦と姫神の物語。
小学校高学年から中学生におすすめ。入試問題にもよく出典されている小説です。

三浦しをん『神去なあなあ日常』

都会育ちの高校生平野勇気は、ひょんなことから高校後の進路に林業に選ぶ(!?)。放り込まれたのは、ケイタイの電波も届かないような三重県の山村・神去村。山の神を崇め、自然を愛する林業のすばらしさをたっぷりと伝えます。2010年度本屋大賞第4位!三浦しをんの恋愛青春お仕事小説。映画も好きですが、原作も。中学生から高校生におすすめ!

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