- 小学校高学年から中学生向け
- お笑いが好きな人に
- 地味な自分を変えたい人に
地味で目立たない自分をちょっと変えたい、なんてことを考えている人にちょっと読んでみて欲しいこの本。地味な主人公が突然お笑いをはじめちゃう。
地味な俺がお笑い!?
江藤公平は地味な中学2年生。クラスでも目立たない、いや、むしろ存在感が薄いといっていい。同じ小学校出身の奴に「江藤はどこ小?」なんて、意地悪じゃなくてまじめに聞かれちゃったりする。でもいじめられてるってわけじゃない。適当にしゃべるやつはいるし。でも、グループにはならないって感じ。
もしかしたら、今同じクラスのやつらも卒業したら真っ先におれのことを忘れるのかも……。
ある日、ペットボトルの中にあらわれた豆に手足のはえた虫があらわれた。(これがまた棒人間そのまんま)
こいつが言うには「ひとを1000回笑わせろよ~ん。おまえの誕生日までにだよ~ん。」
そんなの冗談じゃない。無視してたら翌日、冗談じゃないようなことが起こって……。
ちょっとファンタジーチックな展開で、そんなんあり得ないとわかっていても、なんか笑っちゃう。
クラスでは、地味で存在感薄い公平君が、密かに恋心を抱いてるってところがいいね。文化祭のお笑いライブもあの子見てくれてたかな、なんて淡い恋心が人生を明るくさせてるよ。好きな子もいないのに、学校楽しいなんてありえないでしょ。
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