高学年から中学生におすすめ!人生にふれる伝記絵本23冊

伝記


多くの人たちに勇気を与えた人物、あっと驚く大発明をした人物など、世界には多くの「偉人」と呼ばれる人たちがいます。

「名前を聞いたことがあるけれど実はどんなことをした人なの?」「伝記を読んでみたいけれど長い本は苦手」という人に、伝記絵本はいかがですか?短い文章で、彼らの人生にふれ心に残る物語がここにあります。

小学校高学年から中学生に、人物や歴史について知るきっかけとしてもおすすめです。朝読書やよみきかせにもいいです。興味を持った人物がいたら、ぜひ続けて伝記小説を読んでみてくださいね。

50音順です。

※この記事は随時追加していきます。

**もくじ**

『天才レオナルド・ダ・ヴィンチと少年ジャコモ』

「万能の人」レオナルド・ダ・ヴィンチの身のまわりの世話をしていた実在の少年ジャコモ。26年間も暮らしていたレオナルドとジャコモの実際の出来事を、レオナルドの手稿の引用をしながら描く絵本。

『風をつかまえたウィリアム』ウィリアム・カムクワンバ

アフリカの国マラウィでは、その年、雨が降らずトウモロコシが育たなかった。農村にくらす14歳の少年ウィリアム・カムクワンバは家にお金がなくなったので、学校をやめなくてはならなかった。ウィリアムは、近くの図書館で科学の本に出会い、英文を一つずつ読み解いて内容が理解できたとき、自分で風車をつくろうと決心した。

『星の使者―ガリレオ・ガリレイ』

時の権力者に屈せず、地動説を唱え続けたガリレオ。たとえ罪を着せられても、自分の信念を曲げず、自分の目で見たことを信じる理性と勇気を持っていた偉大な科学者ガリレオ・ガリレイの生涯を細部まで描き込んで、美しい絵で織りあげている。宝石のような一冊。

『キング牧師の力づよいことば』

「わたしには夢がある」 世界を動かし、今も人々を励まし続けるキング牧師の愛と勇気にみちた生涯を、簡潔な文体とコラージュで描き出す。コールデコット・オナー賞等受賞作。

黒人の権利を「非暴力」で訴え続けたキング牧師。その心ざしに現代の私たちも学ぶところが多いのではないでしょうか。

『牛をかぶったカメラマン―キーアトン兄弟の物語』

せまくて、暑くて、変なにおい。けれども、最高の「かくれみの」!?ユニークな方法で鳥に近づき、写真を撮ることに成功したキーアトン兄弟その冒険の日々を描いたノンフィクション絵本。

鳥の巣の撮影のためにキーアトン兄弟が思いついたのは、本物の牛の皮で作ったハリボテをかぶることでした。「郷にいっては郷に従え」ということでしょうか。おかげでこれまでにない素晴らしい写真集ができあがったそうですよ。

『グーテンベルクのふしぎな機械』

羅針盤、火薬と並んで「ルネサンスの三大発明」のひとつといわれる活版印刷機。グーテンベルクが考案したという、金属で活字を鋳造して印刷する製本技術がわかる絵本。

1400年ごろ、マインツで生まれたグーテンベルク。若いころに、金や銀など貴金属の加工に関わる仕事をしていたようですが、実は、その人生についてはくわしいことはわかっていません。1468年の冬に亡くなるまで生涯独身でした。世界を変える大発明をしたにも関わらず、彼の墓所もどこにあるのか不明なのです。「伝記」とは少し違いますが、活版印刷機や当時の製本技術を知ることで、グーテンベルクがどんな人物だったのか想像しながら読んでみてください。

『ヘレン・ケラーのかぎりない夢』

目も見えず、耳も聞こえず、ことばも話せず、闇と沈黙の世界に暮らしていたヘレン・ケラーが、夢の実現に向けて挑戦しつづけた力づよい生涯を、ヘレンののこした希望にみちたことばでつづる。2013年アメリカ図書館協会優良児童図書選定。

子どものころにヘレン・ケラーの伝記を読んだ時に感じた衝撃と感動が甦るような、それでいてよりあたたかさを感じるのは、絵本で描かれるヘレンのおだやかな表情によるものかもしれない。サリバン先生が教えた「ことば」の存在は、ヘレンと世界をつなぎ彼女の人生に光と希望を与えた。「ことば」がわたしたちに与えるものの大きさを改めて感じる。

絵本で紹介されているヘレンのことばはどれも心をまっすぐに打つ。
【ヘレン・ケラーのことばより】

「障害とは、目が見えないことではありません。見えない人に対する見える人の態度こそが障害なのです」

『生命の樹チャールズ・ダーウィンの生涯』

なにか新しいことを知りたい―少年は、科学者になった。すべての種は変化する―長い間の実験、観察、検証をかさねて発表された世紀の大発見。石集め、昆虫採集、貝殻集めが大好きだった少年時代。父の反対をおしきってのビーグル号での航海、そして『進化論』の発表…。それまでの価値観を変えてしまうことへのおそれと戦いながら、科学への情熱を一生涯つらぬいたチャールズ・ダーウィン。その生涯を、日記や手紙、メモなどを織り込んでえがいた伝記絵本。

青年期には学校をやめさせられるほどの勉強嫌いだったというダーウィンに、親近感がわいたのは私だけではないはず。いまでは当たり前のように受け入れられている「進化論」ですが、当時はそれまでの価値観を覆し、社会を混乱させかねないほどのものでした。そのため、謙虚で自然への愛情あふれる人柄であったダーウィンにとって、進化論の発表は不安を伴うものでしたが、丁寧な検証とゆるぎない信念で成し遂げました。

『とどまることなく 奴隷解放につくした黒人女性ソジャーナ・トゥルース』

アメリカの火星探査機にその名をのこす「ソジャーナ」の勇気と力に満ちた半生を描く。1969年全米図書館協会によって設立され、年に一度、きわだってインスピレーション満ち、黒人運動に貢献をした作品、画家、作家に対して授与されるコレッタ・スコット・キング・オナー賞受賞。

とどまることなく 奴隷解放につくした黒人女性ソジャーナ・トゥルース

『ローザ』ローザ・パークス

公民権運動の母として、アメリカの歴史の中でもっとも有名な人物のひとりであるローザ・パークス。彼女の静かな決断が、やがて全米を動かす大きな運動を引き起こした。時代を超えて、すべての人々に夢と希望を与えるノンフィクション絵本。2006年度コルデコット賞銀賞、2006年度コレッタ・スコット・キング賞受賞作。

かつてバスの席は白人が前、黒人がうしろと決まっていました。白人と黒人が座れるまんなかの席に座っていたローザに、運転手が「白人に席を譲るよう」に迫ると、ローザはそれを拒絶しました。のちに大きな民権運動に発展したローザの勇気ある行動に、本当の「強さ」を感じます。

『絵本アンネ・フランク』

残されたのは、少女の叫びが記された一冊の日記帳。それは、父の手によって出版され、やがて世界中で読まれるようになった。『アンネの日記』は、どのようにして書かれたのか?アンネの足跡をアンジェラ・バレットの絵とともにたどる伝記絵本。

第一次世界大戦の敗戦から10年、冷酷な指導者を選んだドイツがはじめたユダヤ人の迫害。ごくふつうの女の子・アンネ。「黒い雲にかこまれたちっぽけな青空」が少しづつ小さくなっていくように、日常が脅かされゆく不安の中で前向きに生きようとするアンネの強さを感じます。

『6この点 点字を発明したルイ・ブライユのおはなし』

「目が見えなくても、本が読みたい。文字を読んだり、書いたりしたい」盲目の少年ルイ・ブライユは、暗号から指でさわって読む文字「点字」を発明しました。シュナイダー・ファミリーブック賞(米国図書館協会主催/2017年子どもの本の部門)受賞。

『フィボナッチ―自然の中にかくれた数を見つけた人』レオナルド・フィボナッチ

1、1、2、3、5、8、13、21、…。13世紀、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見した「フィボナッチ数列」。それは偶然ではなく、自然と深いかかわりをもつ数字でした。

レオナルド・フィボナッチについて、その生涯は詳しくは知られていません。フィボナッチはアフリカで出会った「インド・アラビア数字」に衝撃を受け広くヨーロッパに紹介しますが、当初は「イタリア数字」を批判しているという見方もあり、すぐには受け入れられなかったり、いまでこそ重要な数学的発見とされる「フィボナッチ数列」も彼が生きている間には、一般の人たちには高く評価されなかったようです。(理解が及ばなかったという方が近いのかも
)この絵本では、「フィボナッチ数列」についてもとても分かりやすく説明されています。

『テレビを発明した少年―ファイロウ・ファーンズワース物語』

1920年、じゃがいも畑を耕していた14歳の農家の少年はひらめいた。ほり返された土のように無数の平行な線を使えば、画像を遠くに飛ばすことができる!8年後、少年は世界ではじめてテレビジョンの画像を送ることに成功した。機械や電気が大好きな少年はやがて、20世紀最大の発明品のひとつ、テレビを発明した。少年は、テレビが世界じゅうに情報を発信し、世界をひとつにしてくれるにちがいないと思っていた。

20世紀最大の発明のひとつテレビを発明した人物を知っていますか?これほどの大発明をしたにも関わらず、ファイロウ・ファーンズワースついてはあまり知られていません。最初に開発されたテレビはアメリカラジオ会社(RCA)によるもので、それはファイロウの優れた発明アイデアをもとにしたものでした。しかし、それはファイロウの許可を得たものではありません。やがて発明アイデアの特許も切れると、ファイロウの功績は忘れられていきました。近年、伝記が出版されるなどメディアの紹介によってファイロウがアメリカ発明史に残る偉大な発明家であることがわかりました。

『綱渡りの男』フィリップ・プティ

ニューヨークでストリート・パフォーマンスをしているフランス人の綱渡り師フィリップ・プティはマンハッタンに建設中の世界貿易センターのツインタワーを見つめていた。あそこで綱渡りをしたい! 今はない世界貿易センターの2棟のビルの間に綱を張り、地上400mの高さで綱渡りをした男の実話。
2004年コールデコット賞受賞。

【みんなの感想より】

万一落ちたらどうするんだ!?とハラハラ。物語だと思ったら本当の話でびっくりした。

『雪の写真家ベントレー』ウィリー・ベントレー

本書は、家族の愛情に見守られ、ひたむきに雪を追いつづけたベントレーの生涯を、美しくぬくもりのある版画とともにつづった心あたたまる伝記絵本です。1999年度コールデコット賞受賞。

つつましいくらしの中で目の前の美しさとただひたむきに向かい合う姿勢、そして多くの人にその美しさを伝えたいというベントレーの結晶への深い愛情。そう、自分がすきなものは多くの人たちにも愛されて欲しいと思うものなのです。それほどに夢中になれるものがあることで、人生はより充実したものになるのでしょう。

『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』

「ストライク」「セーフ」。今ではだれもが知っている審判のジェスチャーを考えた、あるメジャーリーガーの伝記。

『その手に1本の苗木をーマータイさんのものがたり 』ワンガリ・マータイ

「モッタイナイ」の精神を世界に広め、アフリカ人女性で初のノーベル平和賞を受賞した環境保護活動家W・マータイさんの伝記絵本。

『ネルソン・マンデラ』

アパルトヘイト撤廃を訴えて、27年間の獄中生活の後、南アフリカ共和国初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ氏の生涯を、コールデコット賞を受賞したことでも知られるカディール・ネルソンが渾身の筆致で描いた、読み応え、見応えたっぷりの絵本。

南アフリカでは、ヨーロッパから渡ってきた白人たちによって作られた「アパルトヘイト」と呼ばれる人種差別政策に苦しめられていました。「南アフリカはここに住むすべての人たちのものなのです」南アフリカを取り戻すため声をあげて立ち向かったのがネルソンでした。投獄中も権力に屈することなく信念を持ち続けたネルソンと南アフリカの人たち、彼らを描く表情豊かで迫力のある絵にも、その心の強さを感じます。

【みんなの感想より】

表紙の迫力に気がつくと手に取って、読んでしまった。ネルソン・マンデラ、カッコいいです!

『グレゴール・メンデル―エンドウを育てた修道士』

有名なメンデルの法則は、どんな実験によって発見されたのでしょうか。遺伝子についてまったくわからなかった時代に、父親と母親の特徴がどのように子どもに受けつがれるのかを、実験によって証明したグレゴール・メンデル。食べ物にもことかく苦しさのなかで、ひたすら勉強をつづけ、夢を追いつづけたその人生が胸をうちます。またメンデルの実験を、順を追いながら、できるだけ詳細に、わかりやすく描いています。

『世界でさいしょのプログラマーーエイダ・ラブレスのものがたりー』

詩人バイロンと数学者の間に生まれたエイダ。想像力と数学の知識をあわせもち、世界初のプログラマーと呼ばれる女性の伝記絵本。

『アンリ・ルソー』

はたらきながらも画家になりたい夢を持ちつづけていたルソーはたったひとりで、絵の勉強をすることにしました。…アンリ・ルソーが夢だった画家の道へふみだしたのは、40才になってからでした。画家への道はきびしいみちのりでしたが、あきらめず描きつづけます。あるとき、あのパブロ・ピカソが…。スティーブン・クロール賞を受賞のほか多数受賞。

『リンカーン大統領のせいじつなことば』エイブラハム・リンカーン

エイブラハム・リンカーンは、すべての知識を、労働の合い間のむさぼるような読書で身につけた。奴隷制を邪悪な制度と信じ、やがて、政治家としての困難な道を歩み出す。正直と思いやりの深さが、人々の信頼を勝ち得、リンカーンは、ついに大統領となった。そして、南北戦争の苦境の中、アメリカを導き、にくむべき奴隷制を終わらせたのだ。

アメリカの歴史において重要な岐路にたった大統領です。

おすすめ伝記シリーズ

いかがでしたでしょうか。続けて読んでみたい人物はいましたか?伝記をもっと読みたい!という人におすすめの伝記シリーズをいくつか紹介します。伝記は、朝読書にも特におすすめですよ。

講談社「火の鳥伝記文庫」

1981年に刊行された「火の鳥伝記文庫」シリーズが、2017年に新装版を刊行しました。平成28年度の中学生朝読書人気本ランキングで19位。
【シリーズ】
伊達政宗、マザー・テレサ、西郷隆盛、ヘレン・ケラー、アインシュタイン、ライト兄弟、エジソン、ナイチンゲール、野口英世、坂本龍馬、武田信玄、豊臣秀吉、徳川家康、以降刊行されています。

この人を見よ!歴史をつくった人びと伝

2009年に刊行された伝記シリーズ、全20巻。活字と漫画のページ構成で、読みやすい伝記です。
【シリーズ】
本田宗一郎、黒澤明、上村直己、手塚治虫、岡本太郎、ヘレンケラー、アンネ・フランク、アインシュタイン、マザー・テレサ、オードリー・ヘップバーン、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、坂本龍馬、野口英世、宮沢賢治、ベートーヴェン、ナイチンゲール、アンリ・ファーブル、エジソン