【2018年】第64回青少年読書感想文全国コンクール課題図書

第64回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書を紹介します。夏休みの宿題や読書感想文の本選びの参考にどうぞ。

普段はあまり本を読まないけれど、宿題でどうしても読書感想文を書かなくてはいけないという人には、ノンフィクションをおすすめします。小説よりも実際にあった出来事の方が興味深くひきこまれるでしょう。これまで知らなかった新しい発見があるはずです。

上手に書けなくても大丈夫。知らなかったこと、あたらめて感じたこと、本の内容を知ってこれからどんな風にしたいと思ったか、そんな感想が書ければいい読書感想文になるはず!がんばってね。

未読の本も読んだら感想を書き加えていきますね。

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小学校高学年の部課題図書

『奮闘するたすく』まはら三桃

最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。近所で道に迷ったかのように歩いていたり、やかんをコンロにかけっぱなしにしてボヤ騒ぎを起こしたり…。「行きたくない」としぶるおじいちゃんをなだめすかして、佑はデイサービス(通所介護)に連れていくことになった。しかも、佑が逆らうことのできない早田先生は、そこで見たこと、聞いたことをレポートして夏休みの自由研究として提出しなさいって…。友だちの一平と“ケアハウスこもれび”に通うことになった佑は、お年寄りと接しながら、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。坪田譲治文学賞受賞作家が描く、子どもにとっての「介護」とは?

小学校5年生のたすくは、ひょんなことから夏休みの自由研究として祖父が通うデイサービスを取材しレポートを書くことに。嫌々デイサービスに通う祖父・善雄は元刑事。クラスメイトの一平とふたりで取材を進めながら、ここに通う人たちや働く人たちの姿が見えてきます。

これからますます高齢化すると言われている日本。老いや介護は若い世代にも知って欲しいテーマです。お年寄りと一緒に暮らしている人は、ふだん感じていることに触れながら本を読んだ感想をまとめるといい読書感想文が書けそうです。一方で、身近に老人がいないという人には、老いや介護について知らなかったことやはじめて知ったことなど自分の考えを取り込みながら、書いてみてはどうでしょう。表紙やタイトルがいまいちなのですが(;^ω^)ふだんはあまり本を読まない男子にも読みやすくおすすめです。本が好きでよく読むという人には、少し物足りないかもしれません。

まはら三桃さんは、国語入試問題にもよく出る作家さんです。受験生の方にもおすすめです。

『こんぴら天狗』今井恭子

飼い主・弥生の病気が治るようお祈りするため、ムツキは、江戸から讃岐の金毘羅さんまでお参りに出された。京都までは、知り合いのご隠居さんといっしょに旅ができるはずだったが…。ムツキの、往復340里(約1340km)にもおよぶ旅路と、道中での出会いや別れをえがく。「こんぴら狗」というかつて実在した風習をもとにした、江戸時代の歴史物語。

江戸時代の人たちの旅と人情の物語。

動物が好きな人、旅が好きな人におすすめです。

 

『ぼくとベルさん:友だちは発明王』フィリップ・ロイ

「みんなにはできて、ぼくにはできない…」読み書きができない少年エディ。発明家・ベルとの出会いが、彼を大きく変えていく。

文字を読んだり認識することが苦手で、まわりから「できない」子というレッテルをはられているエディ。ひょんなことから知り合った発明王・ベルに、隠れた才能を掘り出されます。

『クニマスは生きていた!』池田まき子

秋田県仙北市にある日本一深い湖・田沢湖は、日本百景にも選ばれている美しい湖。かつてはクニマスの豊かな漁場でした。クニマスは、田沢湖だけに生息する日本固有の淡水魚です。しかし、1940年に発電・農業用水の利用ため玉川の水が田沢湖に流されると、事態は一変します。かなり強い酸性水である玉川の影響で、田沢湖の魚はわずか数年ですべて死んでしまいました。

田沢湖にしか生息しないクニマスも絶滅してしまったのです。その後、500万円の懸賞金をかけたキャンペーンも行われましたが、クニマスが再び発見されることはありませんでした。ところが、2011年ひょんなことからクニマスが発見されました。見つけたのはあの人!

絶滅が確認されてから60年以上が経過して再び発見されたクニマスの歴史から環境問題について考えるノンフィクション。

たくさんの人に読んで欲しい1冊です。読書感想文におすすめ。

中学校の部課題図書

『一〇五度』佐藤まどか

都内の中高一貫校に、編入した真は中学3年生。スラックスをはいた女子梨々と出会い、極秘で「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦することに…!中学生としては前代未聞の、この勝負の行方は?椅子デザイナーをめざす少年の、熱い夏の物語。

『太陽と月の大地』

16世紀スペイン。キリスト教徒の伯爵令嬢マリアと、伯爵家に長年仕え友情を育んできたイスラム教徒の家に生まれた少年エルナンド。ふたりの間には恋が芽生えるが、やがて両家の人々は異なる宗教・民族間の対立に巻き込まれていく。悲惨な戦争の果てに、エルナンドは故郷を追われていく……。宗教や民族の違いによって引き裂かれ、運命に翻弄される人々を描いた歴史小説。
長い間続いたキリスト教とイスラム教の対立の歴史の中で、エルナンドとマリアのように友情と宗教のあいだで悩み翻弄された人々は多かったのではないでしょうか。悲しいことに、宗教や民族の違いで分かり合えずに起こる争いは、悲しいことに現在もなお続いています。
とてもいい物語なのでしっかり読み込むとよい感想文が書けるはず。難しいけれど、読書感想文に挑戦してみたいという人には、感想文の書き方のポイントもまとめています。

『千年の田んぼ:国境の島に、古代の謎を追いかけて』石井里津子

秘境の離島に日本最古の田んぼ?いったい誰が?なんのために?大地に刻まれた“奇跡の風景”の謎を解く。

山口県萩市、日本海に浮かぶ小さな貝島に古くからある田んぼといくつものため池。近年の研究から、それらは千年以上前からそのままの姿で残されたものである可能性が見えてきました。人々が、この田んぼに託した思いとは・・・。食文化や農業、歴史に興味のある人におすすめです。日本の歴史や文化に触れるノンフィクションとして、たくさんの人に読んで欲しいおすすめ本です。だれでも読書感想文が書きやすいかというと、なんとも言えない。

▶『千年の田んぼ』

高等学校の部課題図書

『わたしがいどんだ闘い1939年』キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー

一九三九年。二度目の世界大戦さなかのロンドン。足の悪いエイダは、けんめいに歩く練習をしていた。歩けさえすれば、弟といっしょに疎開できる!―自分らしく生きるために戦う少女と、彼女をあたたかく包む村の人たちをえがく。二〇一六年のニューベリー賞次点作。シュナイダー・ファミリーブック賞受賞作。

エイダはとても強い女の子です。しかし、心に抱えた傷は自分が思っているよりも深く、穏やかな日常の中でも、彼女を苦しめます。虐待によるトラウマと障がいもテーマのひとつです。

店主・ゆう
店主・ゆう

レビューサイトでも評価が高く、読みたかった作品。心の傷を乗り越えようとするエイダの心の揺れが丁寧に描かれています。

▶『わたしがいどんだ戦い』

『車いす犬ラッキー:捨てられた命と生きる』小林照幸

君はかけがえのない家族―。美しい自然と、人々が支えあう「ユイ(結い)」の伝統が息づく島で、一人の男がめぐりあった“人生を変えた犬”。犬と人のドラマを通じて、命の意味を問う、感動のノンフィクション。

『いのちは贈りもの:ホロコーストを生きのびて』フランシーヌ・クリストフ

ホロコーストを生きのびた6歳の少女の祈り
第二次世界大戦中、6歳でナチスのホロコーストを体験したフランス人女性の手記。アンネ・フランクと同じ収容所に移送された少女の見た風景が、人間のあり方を問う話題作。

読書感想文の書き方

読書感想文を書いたことがない、苦手という人に参考になる本を紹介します。

考える読書 第63回青少年読書感想文全国コンクール入賞作品集

読書感想文の書き方がわからないという人には、まず最初にお手本になるような読書感想文を読むことをおすすめします。自分の学年よりも、ひとつ下の学年を参考にすると書きやすいです。読書感想文は、思ったように、感じたように書くのがいちばん!です。自分の考えを客観的に把握して伝える力は、これからみなさんに求められている大事な力のひとつです。その練習だと思って取り組んでみてください。評価されることを恐れず、上手にまとまっていなくても大丈夫。

読書感想文の入賞作品をインターネットに掲載している学校や市町村もあるので、検索して参考に読んでみるのもいいと思います。←本を買わなくてもいいよ

スイスイ!ラクラク!!読書感想文 小学5・6年生

読書感想文の書き方がわかりやすかったです。わたし自身も本の感想を書く時のヒントにもなりました。カラーで文字も大きめ、ふだん本なんて読まない!という人にも分かりやすいです。子どもに読書感想文の書き方を教えてあげたいおうちの方にも、おすすめです。ただし、読書感想文の宿題ではしばしば親子ゲンカが勃発するらしいので、心配な方はこの本をぽんっと手渡すだけでもいいかもね。

 

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