【~2017年】センター試験・国語問題に出た本まとめ

受験・勉強

2017年までのセンター試験の国語問題に出典された論説文・現代文・古典・漢文のまとめ。簡単な作品紹介つき。受験生の読書の参考にどうぞ。

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2017年センター試験・国語

小林 傳司「科学コミュニケーション」

著者は、科学哲学者。大阪大学教授。

実は、科学哲学という分野をはじめて聞きました。

出典は、ちょっとわからず。調査中です。

野上弥生子「秋の一生」

一昨年の秋、夫が旅行の土産に買ってきてくれたあけびの蔓で編んだ手提げ篭。今年の秋は珍しく体調も悪くないので、これをもってピクニックに行きたいと直子は思う。というところから物語ははじまる。

初出は『ホトトギス』のようです。出典されているのは、「秋の一生」より一部。

野上弥生子は、1885年大分県生まれ。1985年没。

古典「木草物語」

『木草物語』は江戸時代中期の女流歌人・宮部万(みやべまん)の長編物語です。春夏秋冬の4巻構成になっています。

漢詩 新井白石『白石先生遺文』

江戸時代の政治・朱子学者・新井白石が生前に書き残した文章を、水戸藩の立原翠軒が『白石先生遺文』として編集。出典された部分は、白石の『江関遺聞』の序文の一部。

 

2016年センター試験・国語

土井隆義『キャラ化する/される子どもたち』

著者は、1960年生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。

現代の子どもたち(大人にも当てはまるように思えますが)の関係性の築き方など、とても興味深テーマの論説文でした。問題を読んだ後で、さらに読みたいと感じた人も多かったのではないでしょうか。

文章中に「やおい」などの二次創作というワードが登場したことでも話題になりました。ちなみに、注釈で以下のように説明されています。

「やおい」などの二次創作…既存の作品を原作として派生的な物語を作り出すことを「二次創作」と呼ぶ。原作における男性同士の絆に注目し、その関係性を読みかえたり置きかえたりしたものを「やおい」と呼ぶことがある。

こうして的確な文章で説明されると「なるほど」という感じがしますね。

佐多稲子「三等車」

タイトルの「三等車」は、電車の車両等級を表します。小説の発表された1950年代当時は、鉄道の客室に一等から三等までの等級が存在したという説明が問題文のはじめに添えられています。新幹線のグリーン車と普通車の違いのようなものです。

三等車の切符を買い席に座った主人公の女性。その車両へ、赤ん坊を連れた夫婦がやってきます。物語は、主人公が出会ったこの夫婦と小さなケイちゃんとのつかの間の物語。

 

古典『今昔物語』

国語入試問題で出典の多い古典作品のひとつ。編者未明。平安末期に成立したとみられる説話集。「いまはむかし」から始まる文章が特徴です。

出典は、第十六所収の一節。

京にくらす男が、ある夜、知人の家を訪れた帰りに鬼の行列と出会う。橋の下に隠れた男だったが、鬼に気づかれてしまう。命は助かったものの、鬼たちに唾をかけられたせいで、男の姿は周りから見えなくなってしまうというストーリー。

漢詩 盧文弨『抱経堂文集』

『抱経堂文集』は、清代中期の学者・盧文弨の随筆集である。全395編からなる。

盧文弨のもとに張荷宇が一枚の絵を持って訪れた。荷宇は生まれて10か月で母を亡くした。物心がつくと、いよいよ母への思いは強まり、母へ仕えることができないことを悲しんでいた。ある日、故郷へと向かった帰りに銭唐へ行った時のこと。荷宇は母の夢を見た。荷宇は夢から目覚めると母の絵を描いた。

そこには、ただ荷宇が母の夢を見る場面だけが描かれえていた。盧文弨はそれを見てこう言った。「そもそも、まっすぐな心が感じるのは、幽明死生(あの世とこの世、生と死)の隔てはない。ましてや親子ならその呼吸までも通じ、そもそもそれを隔てるものはない」←言ってることが哲学的すぎて難しい(-“-)

2015年センター試験・国語

佐々木敦『未知との遭遇』

著者は、1964年名古屋市生まれ。批評家であり、音楽レーベルHEADZを主宰する。
情報科学からポップカルチャーまで。このネット社会をいかにポジティヴに生き抜くかを説く哲学的「自己刷新」本!

小池昌代「石を愛でる人」

「石」愛でるという趣味をみつけた山形さんを綴ったエッセイ。山形さんに誘われて、石の鑑賞会へ出かけた小池さん。まるで石が声を吸い取ってしまったかのように、静寂に包まれた中、目線で会話を交わすふたりが粋です。

古典『夢の通ひ路物語』

作者不詳。年代は南北朝時代とみられる。

ある高僧が夢で託された巻物を読み進めるという形式で物語がすすむ、長編物語。

男君と女君は、人目を忍んで会う仲であった。やがて、女君は男君の子を身ごもるが、帝に召されて女御となり、男児を出産する。皇子として披露される男児、秘密を抱えた女君、その秘密を知り尚女君へのおもいを募らせる男君…源氏物語っぽい恋愛ストーリーです、はい。

漢詩 程敏政「篁墩文集」

飼っていた老猫が子を亡くしたところ、子猫を送ってくれた人がいた。はじめはうちとけなかったが、老猫がよく世話をするうちに子猫も懐いて、乳を受け入れた。という、猫の様子から、血のつながらない親子の慈愛や孝心を説く。

 

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