◇小学校高学年におすすめ
◇駅伝・陸上競技が好きな人に
◇入試問題によく出る作家・まはら三桃さんの児童書
箱根駅伝の後に行われる、もうひとつの新春駅伝大会がある。毎月一月の中旬に行われる、全国都道府県対抗駅伝大会!この全国男子駅伝大会を舞台にたすきをつないでいくメンバーの物語。
中学生から社会人までがたすきをつなぐ、都道府県対抗駅伝。女子は京都で、男子は一週間後に広島で開催される。この本を読んだ2016年の大会は、雪が降る中のレースで印象深く記憶に残っている。
『白をつなぐ』は全国男子駅伝大会を舞台に、福岡県代表のメンバーがタスキをつなぐように選手たちが心のうちを語りつなぐ連作短編。
福岡県代表初顔合わせ合宿に集まったメンバーたち。
鋼の心臓を持つ(!?)中学生・山野海人。
箱根駅伝のエース・水島颯。
期待のホープ・佐々木和。
目立った成績のない社会人・吉竹弘一。
そして彼らをまとめる監督・熊沢。
個性豊かなメンバーに期待の高まるコーチ陣たち。
そこに舞い落ちてきた一通の封筒。
中に入っていたのは、真っ白な紙が…。
真っ白な手紙の持ち主は一体だれなのか。そして、どんなメッセージが込められているのか。
選手ひとりひとりの心をのせて少しずつたすきが重くなっていくような、駅伝ストーリー。
国語入試問題によく出る本
私立中学校国語入試問題に出典
【2017年】桐朋中学校/南山中学校女子部
著者プロフィール
まはら三桃
1966年福岡県北九州市生まれ。
2005年「オールドモーブな夜だから」で第46回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。『カラフルな闇』とタイトルを改題しデビュー。
2011年『鉄のしぶきがはねる』で坪田譲治文学賞を受賞。中高生を主人公にした児童文学は国語入試問題にも多数出典。小学校高学年から中学生におすすめの作家。
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