三秋縋【スターティング・オーヴァー】

SF | ライト文芸

「これは、二十歳の誕生日を迎えた僕が、十歳まで時を巻き戻されて、再び二十歳になるまでの話だ。」

人生をやり直すチャンス

人生をやり直すことができたら、と考えない人はいないだろう。

私だって、もしやり直せるなら…なり直せるのなら…

う~ん、まぁ、今のままでいいか。

人生のやり直しのチャンスを与えられた「僕」だったが、自分の幸せだった人生を愛していた彼は、一度目をそっくりそのまま再現しようとする。ところが、どこかで間違いが起きたのか、一度目とは真逆のような人生を歩むことになる。

やり直し人生にトラブルがドミノ式に広がっていくようなSF的展開を予想して、いい意味でハズされた。落ちついたトーンで「僕」が語る、淡々とした展開に拍子抜けしつつも、地に足がついていないフラフラした感じが心地よく、この物語がどこへ落ちようとしているのか見届けなければ、と目が離せなくなった。

思ったように事が運ばなくて、私たちはそんなことで焦ったり狂ったりして、自分の人生に毒づいたりもするけれど、それでもちゃんと人生は「成るべく成る」のだ。

三秋さんは、新作ができるとチェックするいま気に入っている作家さん。

おすすめポイント

◇中学生・高校生におすすめ

◇SFライト文芸

◇メディアワークス文

◇クリスマスのおはなし

*本をチェックする*

クリスマスの本を読む

新しいサンタ候補はおばさん!?男だらけのサンタクロース会議は大混乱。なぜ男性たちは女性の社会進出を拒むのか、その答えはこの中に。
毎年クリスマスになると、子どもたちのあいだで交わされるこの質問「サンタクロースっているの?」この質問に新聞社説で答えてくれたひとがいます。贈り物にもおすすめです。
クリスマスの夜に女性たちに起こった奇跡の物語。百田尚樹さんが描く短編『輝く夜に』