森絵都『つきのふね』

つきのふね YA文学
小学校高学年から中学生におすすめ
野間児童文芸賞受賞
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女子中学生の未来に希望はあるか

さくらと梨利はまだ中学二年生。未来に希望だって持ちたい。このままずっと一緒だと思っていたのに、あることがきっかけで、ふたりはいま気まずい関係になっている。

それで、さくらはこのごろでは智さんの部屋に入り浸りになっている。智さんは、いつか訪れる人類の危機に備えて、人類を救うための宇宙船の設計図づくりに没頭している不思議な存在。

梨利とさくら、クラスメイトの勝田くん、それから智さん。

純粋で危うい、でも尊い、彼らの青春物語。

森絵都さんの作品の中でいちばんのお気に入り。特に勝田くんのこのセリフ。

ずるいよ、なんか自分だけ不幸みたいで。梨利は人より大変な性分にうまれついたと思ってんのかもしんないけどさ、自分の弱さをこわがってんのかもしんないけど、でもみんな一緒じゃん。だれだって自分のなかになんかこわいもんがあって、それでもなんとかやってんじゃないのかよ。

世の中は生きづらくて当たり前なのかもしれない。

うまくやっていくなんて、はじめから無理なんだよ。

だから無理しなくていい。

ブックデータ

第36回(1998年) 野間児童文芸賞受賞

ほかにも森絵都さんのおすすめ本、たくさんあります。

10代に読んで欲しい!森絵都のおすすめ本10冊
『リズム』でデビュー。『宇宙のみましご』『カラフル』『DIVE!!』など10代を主人公にした作品で数多くの文学賞を受賞している人気の児童文学作家・森絵都さんの作品から、10代におすすめしたい10冊を選びました。

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