江國香織『綿菓子』

江國香織『綿菓子』 小説文学
小学校高学年から読める
江國香織の小さな恋愛小説
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はじめて江國香織を読む中学生にも

*もくじ*

綿菓子

絹子さんのこと

メロン

昼下がり、お豆腐のかど

手紙

きんのしずく

***

 

お姉ちゃんがお嫁にいった。 次郎くんは3年間もお姉ちゃんのボーイフレンドだったのに、お姉ちゃんは急にお見合いをして、それから半年もしないうちに結婚してしまったのだ。

次郎くんに密やかな恋心を抱くみのりは、次郎くんがもううちに遊びに来ないことが寂しい。

「愛する人のそばがいちばん」とおばあちゃんは言うけれど、みのりはもう次郎くんのことなんか忘れてしまったようなお姉ちゃんの気持ちがわからないし、お母さんだってお父さんと結婚しているけれど、それが「いちばん」なのかどうかはわからない。

絹子さんがおじいちゃんの恋人だったと、おばあちゃんは言った。おばあちゃんと絹子さんは大の仲良しだったのに。どうしてだろう。

結婚することと恋をすることは違うのかもしれない、とみのりは思う。

 

そして、潔くこう誓うのだ。

「結婚じゃなく、はげしい恋に生きよう」と。

 

「恋ってなんだろう」小学生から中学生になるまでのみのりの爽やかで清々しい目線で描かれる日常。

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