- 小学校高学年からおすすめ大人も楽しめるアジアンハイファンタジー
- シリーズ全10巻、累計370万部を売り上げる人気シリーズの第三弾
- NHKドラマ化原作
ここにきて、「まもりびと」ではなく、「もりびと」だったことが判明。巻末のシリーズ紹介のページをみた娘から「MORIBITO」の文字を見せつけられた時の、衝撃ったらない。
「まもりびとシリーズのさぁ~」などと、散々言い放った後で、「もりびと」を口にする時の、なんだか恥ずかしさったら。修正は定着の2倍の時間がかかるというから、半年後くらいには、さらりと「もりびと」と言えるようになるかもしれない。
新ヨゴ王国へ戻ってきたバルサ、偶然に命を助けた男はリー・トゥ・ルエン<木霊の想い人>と呼ばれる歌い手だった。
偶然に命を救ってしまうことから物語が始まる。これってシリーズ1作目『精霊の守り人』と同じパターンじゃないか!
それは、バルサが女用心棒なのだから、毎回繰り広げられるこの出会いはむしろ日常的なのだろう。
夢の世界へととらわれた人を救うため、タンダはその世界へと足を踏み入れるのだが…。
これがまた、タンダが大変なことになっちゃうんだよね。
トロガイ師の過去が語られ、新しい世界もまた見えてくる。
この世界と近づき離れながら存在する別の世界ユナグのように、夜毎に見る夢の世界もまた、そうした世界のひとつなのかもしれない。それが、物語の中のストーリーではなくて、実際の私たちの生活にも当てはまるのではないかと思える不思議。
少し成長したチャグムにも、また会えるのがうれしい。
すぐに役だたないものが、むだなものとはかぎらない。
むしろ、いつ役にたつかわからないものを追いつづけ、考えつづけるという、人の、このふしぎな衝動こそ、
いつか新しいものをみつける力になるのだろう。(169ページ)
むしろ、いつ役にたつかわからないものを追いつづけ、考えつづけるという、人の、このふしぎな衝動こそ、
いつか新しいものをみつける力になるのだろう。(169ページ)
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著者・上橋菜穂子さんは国際アンデルセン賞受賞作家。
単行本: 309ページ
出版社: 偕成社
ISBN-13: 978-4035402305
発売日: 2000/5/25
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