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孤児院での思い出
*もくじ*
四十一番の少年/汚点(しみ)/あくる朝の蝉
二十数年ぶりに、孤児院を訪れた利雄。思いがけず、懐かしい修道士と再会した利雄の目に止まった、洗濯番号の木札。利雄の洗濯番号は四十一番だった。番号順に懐かしい顔ぶれを思い出すうちに、とある番号で利雄の表情は歪んだ。恐ろしく、絶望の中にいながら、小さな希望を抱いていたあの頃の記憶がよみがえる『四十一番の少年』
孤児院で暮らす兄の下に、知り合いのラーメン屋に預けられている弟から葉書が届く。葉書についた汚点(しみ)に兄の心はざわめく『汚点』
孤児院にいる兄弟が、夏休みのあいだ祖母のもとを訪れる『あくる朝の蝉』
放送作家、小説家、エッセイストなど、さまざまな分野で活躍してきた著者の自伝的小説といわれている。孤児院に預けられる、というのは、子どもの力の及ばない大人の事情によるものだと思うのです。認めたくない、それでも受け入れざるを得ない環境の中で、抗う気持ちとはうらはらに、従順しなければ生きていけない、悔しさや切なさ。著者ならではの精錬された切り口で描かれている。
国語入試問題に出典
「あくる朝の蝉」
【2016年】西大和学園中学校/武蔵中学校
「汚点」
【2015年】工学院大学附属中学校
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