男子高校生のスポーツと恋の物語
陸上部の物語
ふたりのランナー
800M走が好きで、ただ走ることが好きなふたりの高校生の青春と恋の物語。
がむしゃらでパワフルなバスケ部出身の中沢。
ストイックに走りを追求していく理性派の広瀬。
性格も育った環境も全く違うふたりが800M走というトラックで出会った。
中沢と広瀬が交互に語る彼らの声は、丸見え過ぎるほどで、スポーツも恋愛も同じ比重で日常の中にある。それを意識せずにのめりこめるのは、若さの特権のような気がした。
何かに夢中になり、まっすぐにぶつかっていける彼らの純粋さがまぶしい。
おもしろかったのは、
男子って、表向きも心の中もそんなに変わらないのね
ってことかな。
男子におすすめスポーツ小説
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ八〇〇メートルを始めたのかって訊かれたなら、雨上がりの日の芝生の匂いのせいだ、って答えるぜ。思い込んだら一直線、がむしゃらに突進する中沢と、何事も緻密に計算して理性的な行動をする広瀬。まったく対照的なふたりのTWO LAP RUNNERSが走って、競い合って、そして恋をする―。青空とトラック、汗と風、セックスと恋、すべての要素がひとつにまじりあった、型破りにエネルギッシュなノンストップ青春小説。
なぜ八〇〇メートルを始めたのかって訊かれたなら、雨上がりの日の芝生の匂いのせいだ、って答えるぜ。思い込んだら一直線、がむしゃらに突進する中沢と、何事も緻密に計算して理性的な行動をする広瀬。まったく対照的なふたりのTWO LAP RUNNERSが走って、競い合って、そして恋をする―。青空とトラック、汗と風、セックスと恋、すべての要素がひとつにまじりあった、型破りにエネルギッシュなノンストップ青春小説。
川島誠さんの小説
青春期の中にある少年の「生」と「性」をテーマに描く川島誠さん。
このふたつの「せい」とどう向き合っていくかは、「男」にとっての普遍的なテーマともいえるのではないでしょうか。←と、女の私が言うのもアレですけど。
中学生はこっそりとお読みください。
本をチェックする
川島誠さんの作品をもっと読みたい人に

川島誠『神様のみなしご』~人生のすべては、大人の都合である。
【中学生におすすめの本】海辺の養護施設・愛生園ですごす「ワケあり」な少年少女たちの物語。
この本を読んだみんなの感想