鈴木おさむ『芸人交換日記~イエローハーツの物語』

『芸人交換日記』
  • お笑いが好き・芸人になりたい人に
  • 夢を追いかけている人に

笑いを生み出すのは、とてつもないエネルギーがいる。だれかを怒らせることは簡単だが、笑わせることは何倍も難しい。テレビに出ている姿を見ていると華やかで楽しそうに見えるが、芸人とはとても厳しく尊い職業である。この本を読むと、芸人へのまなざしが変わるだろう。

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芸人・30歳・崖っぷち

著者は森三中・大島さんの旦那様であり、ベア系の愛嬌のあるキャラクターや、最近ではいいパパぶりでも人気の鈴木おさむ氏。「めちゃイケ」や「スマスマ」など人気番組の放送作家。その鈴木氏が「どうしても書きたかった」という、売れない芸人たちのリアルな青春である。

売れた芸人さんがよくテレビで「売れない時は大変だったよ~」なんて話をするが、雰囲気そのままに物語ははじまる。

結成11年目の漫才コンビ「イエローハーツ」の田中と甲本のふたり。

気づくともう30歳、いまだに全く売れていない。

そろそろ、今後のことを真剣に考えなければならないところまできたふたりは、交換日記を始めることに…。ふたりは売れるコンビに変われるのか!?

この本を読んで、今田耕治が美容院で号泣してた、とか。

甲本のような芸人さん、きっと本当にたくさんいたんだろうなぁ。リアルな売れない芸人さんをたくさん見てきた鈴木氏だからこそ描ける物語なのだと思います。

ふたりの交換日記で物語はすすむ。それぞれが自分の感情ばっかり吐き出してるような文章が並ぶ。一日に何往復してんねん!!とツッコミたくなるような(何故に関西弁)、リズムのいいやりとりが楽しくて、一気読み。そのまま舞台化できそうなコント仕立てなのもいいよね。

世の中に、数千、いや一万人はいるというテレビに出ることのできない「売れない」芸人さんたち。彼らと現役の芸人さん、これから芸人になりたい人みんながこの本を手にしたら、それだけでストセラーになるんじゃないの。

特に、ラストの漫才のシーンには心打たれました。ふたりのこれまでを漫才に折り込んでいるのですが、以前テレビで見たナイツのドッキリ漫才を思い出して、ひとり勝手にじ~んとしちゃった。

映画・舞台・漫画化作品

◇映画化

芸人交換日記 DVD
ポニーキャニオン

監督:内村光良
出演:若林正恭, 田中圭

◇舞台化

主演:オードリー若林正恭、田中圭

◇漫画化

芸人交換日記(1) (ヤンマガKCスペシャル)
講談社
東 直輝 (著), 鈴木 おさむ (原著)

ヤングマガジンにて連載・単行本

漫画『芸人交換日記』公式サイト

本をチェックする

出版社 ‏ : ‎ 太田出版
発売日 ‏ : ‎ 2011/3/10
単行本 ‏ : ‎ 256ページ

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この本の担当者
ゆう

「おいしいごはんと本があれば人生はぐんと豊かになる」
食べることと読むことが好きです。
学校図書館(小・中・大学)で働く本好き。よみきかせ、図書ボランティアなど子どもと本をつなぐ"みーとぶっくす"活動がライフワーク。本を通して人と人がつながることのお手伝いができたらうれしいです。
2021年、小さな移動本屋さんはじめました。(Instagram)

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