堀米薫『林業少年』~50年先まで続く林業を

『林業少年』
  • 小学校高学年・中学生向け
  • 林業・農業・仕事をテーマにした本
  • 入試問題によく出典されています
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あらすじ

大沢喜樹は小学五年生。6歳離れた姉の楓とふたり兄弟。

山なりに続く相伝山のすそ野に立派な家を持つ、祖父の庄蔵まで代々林業を営む林家だ。

喜樹の母・愛子は一人娘で農協勤務。

父の正彦、英文科卒でいまは町役場の国際交流係兼企画課に務める婿養子。

祖父の庄蔵は、喜樹を跡取りとして期待を寄せている。

喜樹はというと、山の仕事については正直よくわかっていない。

山の仕事は、赤字産業だ。

三十年の杉の木は、たったの五千円。それを伐って山から出すのに六千円の経費がかかる。輸入材なら百年ものの杉も一本10万円もせずに手に入る時代、日本の木は高く売れない。

ある日、大沢家に直接百年杉を買いたいというお客さんがやってきた。こうした、林家とお客さんとの直接のやり取りを「相対」という。

喜樹や楓は、相対を直接間近で見て、百年杉の伐採に立ち会うことに…。

小さな苗を植えても、大きくなるには長い年月がかかる。自分の代で植えた樹木が立派な大木に成長するのは三十年後や五十年後になる。その時に、自分はもういないかもしれない。自分が植えた木を育て伐採してくれる跡に続く者がいればこそ成り立つ産業なのだ。

林業の仕事を間近で見て、知るうちに、喜樹も楓も、林業の仕事の奥深さに惹かれていく。

著者プロフィール

堀米薫

1958年福島県生まれ。岩手大学大学院農学研究科卒業。宮城県角田市にて、専業農家として和牛飼育・水稲作付・林業を行うかたわら、農業や自然をテーマにした児童文学やエッセイを執筆。自身も農業に従事しているため、作品の中にも自然に携わる仕事のすばらしさだけでなく、現在の農業が抱えている問題点なども身近に取り上げられています。農業に注目した作品も多く、おすすめしたい作家さんです。日本児童文芸家協会会員。「季節風」「青おに童話の会」同人

【主な受賞歴】

『チョコレートと青い空』第41回日本児童文芸家協会新人賞

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ブックデータ

林業少年
堀米 薫
¥ 1,620(2019/08/13 22:53時点)

単行本: 189ページ
出版社: 新日本出版社
ISBN-13: 978-4406056663
発売日: 2013/2/1

国語の入試問題によく出典された作品です。著者のほかの作品も中学校・高校ともによく出典されています。どの作品も高学年なら読めるおすすめばかりです。入試を意識した読書にもおすすめの作家さんです。

公立高校国語入試問題に出典
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【2014年】埼玉県公立高校
私立中学校国語入試問題に出典
【2015年】晃華学園中学校

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