ぼくたちはどう生きるか~卒業・入学・新生活に贈る本

この春、新しい生活をはじめるみなさん、おめでとうございます!
大きな期待と不安に新しい一歩を踏み出すあなたへ、これからの時代を自分らしく生きるためのヒントをくれる本を紹介します。

人生という旅に出る

人生は旅のようなもの。あなたの目的地はどこですか。

アルケミスト 夢を旅した少年

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。

サン=テグジュペリ『星の王子さま』

砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった…。

『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』

江戸時代、鎖国を行っていた日本は海の外の世界を何も知らなかった。ただひとり、この少年をのぞいては。14歳で漂流し偶然にもアメリカに辿り着いた彼は、現地では「アメリカを発見した少年」と呼ばれている。武士の家に生まれた者だけが武士になることを許された時代に、漁師の子として生まれ大出世したジョン万次郎。新しい世界へと漕ぎだしていく若者にジョン万次郎の生き様に触れて欲しい。

喜多川泰『「また必ず会おう」と誰もが言った。』

秋月和也は九州に住む男子高校生。ひょんなことでついた嘘のために、ひとりでディズニーランドへ向かったのだが、帰りの飛行機に乗り遅れてしまう。所持金は3400円しかない。頼れる人もいない場所で途方にくれる和也。彼の運命はいかに…⁉人生は、思うようにいかないもの。生きる力とはなにか、この本の中にきっとヒントが見つかるはずです。

人生に必要なものは

人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法

かわいい動物の写真と、偉人たちの名言でつづるメッセージブックの人気シリーズ。偉人たちのエピソードや言葉には、人生を豊かに生きるヒントがたくさん詰まっています。とにかく写真がキュートなので、何度でもページを切り離してポストカードとしても使えます。贈り物にもおすすめですよ。

チーズはどこへ消えた

この本で語られるのは、二匹のネズミと二人の小人が迷路の中で「チーズ」を探す小さなおはなし。チーズは人生における幸福の象徴。迷路は私たちの生きる社会や地域、家庭を表す。そう、人生とは迷路の中でチーズを探すよなもの。幸福を追い求める生き方を考えるきっかけになる1冊です。

夢をかなえるゾウ

成功を夢見る冴えないサラリーマン、彼の前に突然現れたインドの神様・ガネーシャ。「自分を変えたい!」そんな男にガネーシャは、人生の秘訣を授けます。ガネーシャの教えはいますぐ、誰でもできる簡単なことばかり。大事なことは「変わりたい」という気持ちを大切にして、行動を起こすことなのかもしれません。小学生から中学生、高校生にも読書感想文にも人気のシリーズです。

アレックス・ロビラ『グッド・ラック』

チャンスの女神には前髪しかない、という。過ぎ去った後で捕まえようとしても無駄で、前からやってきた時につかまなければならないという意味だそうだ。幸運をつかまえるためのヒントとなるメッセージストーリー。綺麗な表紙は贈り物にもぴったりです。

長田弘『なつかしい時間』

毎日の暮らしの中で、あなたが大切にしたいものはなんですか。詩人エッセイストの長田弘さんが、これからを生きる私たちに伝えたかったこと。託された思いに触れ、日本人として失くしたくない大切なものについて再確認させられます。入試問題にもよく出典されるエッセイでもあります。中学生から、手元において好きな時に読んで欲しい1冊。

いかがですか

気になる本を見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
ここで紹介した本は、新生活を送るこれから新生活を送るお子さんへの卒業や入学祝いに本を1冊添えてみてはいかがですか。
ふと迷い立ち止まる時、あなたの選んだ本が心の支えになってくれるかもしれません。

卒業・入学・春の本はこちらもどうぞ。