自分のやりたいことが見つからない。
自分になにが向いているのかわからない。
就職活動をはじめようとすると、まず最初に、そんな壁にぶつかる人は多い。そんな人におすすめしたいのがこの本、喜多川泰さんの『手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』。
本の紹介
この物語の主人公・西山諒太は大学四年生。やりたいことも、向いていることもわからず、就職活動を続けている。もうすぐ22歳の誕生日を迎えるというある日、行きつけの喫茶店「書楽」でふと一枚のチラシを見つける。
『はじめまして、手紙屋です。
手紙屋一筋十年。きっとあなたの人生のお役に立てるはずです。
私に手紙を出してください』
手紙屋が送る手紙は全部で十通。手紙のやり取りを通じて、実現したいことを実現する手伝いをしてくれるという。不思議なチラシに導かれ、諒太は手紙屋と文通をはじめる。
成功のためのヒントをまとめた自己啓発本は人気のジャンルで、本屋さんに行ってみると、たくさんの自己啓発本が並んでいる。自分を見つめることは大事だが、成功のヒントを簡単に手に入れることが人生の成功につながるとは、私にはどうしても思えない。
この本のおすすめポイントは、自己啓発本でありながら簡単に成功のヒントを教えないところにある。手紙屋は、手紙のやり取りを通じて、その都度、相手にとって選択のヒントになるようなアドバイスを与える。そのアドバイスをもとに、どう選んでいくか決めるのは主人公である諒太本人である。
就職という目標に向かい、自分自身をどのように成長させることができるのか。主人公の物語を追いながら、自分にとって働くことの意味を見つめ直すきっかけになるはず。
もくじ
もくじを見れば、この本にどんなことが書かれているのか、あなたがこの本からどんなことを学べそうかわかると思う。このもくじで語られる言葉にピンときたあなたは、この本を読んでみるべきなのかも。
第1期 目的なき船出
大人になろうとする勇気を持てずに現実に目をつぶり、笑っていられた日々
一通目の手紙『物々交換』
二通目の手紙『あなたの称号』
三通目の手紙『天は自ら助くる者を助く』
第二期 挫折、そして成長
自分の人生と真剣に向き合い始めたときに変化は起こる
四通目の手紙『思い通りの人生を送る』
五通目の手紙『ある人の人生』
六通目の手紙『自分に向いていることを探さない』
第三期 もっと高いところへ
すべての人はきっかけ一つで成功者の道を歩み始めることができる
七通目の手紙『急がば回れ』
八通目の手紙『あなたの成功は世界を変える』
九通目の手紙『自分を磨き、行動する』
第四期 人生の始まり
意思を強く持った旅人は旅立ちと共に目的地にたどり着いたも同然だ
十通目の手紙『人生の始まり』
本をチェックする
就職活動中の方、仕事探しに迷っている方、自分が仕事に求めているものがなんなのか分からない方
出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日 : 2007/8/15
単行本 : 256ページ