虎になった父を追う~柳広司『虎と月』

『虎と月』
  • 中学生におすすめのライトミステリー
  • 名作をモチーフにした作品

父が虎になったというー。父の謎を追うミステリー。

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中島敦『山月記』へのオマージュ

父は虎になった―。そんなこと、簡単に信じられるものではない。ぼくだってそうだった。しかし、父に会った、という人物からもらった手紙には、父がその場で詠ったという一篇の漢詩が書かれていた。

その詩には、虎になった人間にしかわかりえない、悲痛な心の叫びがこめられていた。

父の血をひくぼくも、いつかそうなってしまうのだろうか。それはちょっと勘弁してほしい。父がどうして虎になったのかを知りたい。それが波瀾万丈にして、不思議な旅の始まりだった…。

柳広司が中島敦の『山月記』に想を得て生まれた変身譚。

軽めの語り口も心地よく読み進められますよ。

山月記を先に読んでいると違いが見えて面白いだろうし、

これを読んでから『山月記』を読んでみるのもいい。

山月記は普段あまり本を読まない人には読みやすいとは言い難い作品だから、これをきっかけに読む人が増えるとうれしいな。

*本をチェックする*

文芸(YA)
この本の担当者
ゆう

「おいしいごはんと本があれば人生はぐんと豊かになる」
食べることと読むことが好きです。
学校図書館(小・中・大学)で働く本好き。よみきかせ、図書ボランティアなど子どもと本をつなぐ"みーとぶっくす"活動がライフワーク。本を通して人と人がつながることのお手伝いができたらうれしいです。
2021年、小さな移動本屋さんはじめました。(Instagram)

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