【作家・住野よる】中学生・高校生に読んでほしいおすすめの本はこれ!

作家・住野よるおすすめの本はこれ!

デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなった作家・住野よるさん。その後、次々と小説を発表。青く甘酸っぱい10代の心情を瑞々しく描いた青春小説で、いま、中学生・高校生を中心にたいへん人気のある作家さんです。
平成29年度高校生が朝読書人気本ランキングのトップ3を独占。

”本を読まない世代”なんて言われる中学生高校生の心を大きく動かす、これからの出版界のキーパーソンともいえる作家さんではないでしょうか。

住野よるさんのデビューのきっかけは、それまでの作家さんとは少し変わっています。

小説投稿サイト「小説家になろう」へ投稿した『君の膵臓をたべたい』が、ライトノベル作家の井藤きくの目に留まったことがきっかけとなり双葉社から作家デビューしました。

それまで、ネット小説からのデビューといえば、ライトノベルのイメージがありましたが、住野よるさんの作品は「ライトノベル」よりも文芸・文学に近い「ライト文芸」。

住野よるさんの小説が人気なのはその読みやすさにもあります。ふだんはあまり本を読まない人にも、わかりやすいストーリーにひきこまれて「気が付くと読んでしまった」という人も多いのではないでしょうか。住野よるさん以降、ライト文芸の人気も高まっています。

住野よるさんのおすすめを紹介します。

著者プロフィール

住野よる(すみのよる)
デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラー。
瑞々しい文章で若者の心情を描く、いま10代に人気の作家さん。 趣味は音楽鑑賞
【受賞歴】
『君の膵臓をたべたい』2016年本屋大賞第2位

君の膵臓をたべたい

住野よるさんの小説をまだ読んだことがない、という人にまずおすすめするのが著者の代表作とも言えるこの本。2017年実写映画化に続き、2018年にはアニメ映画も上映されました。

本屋大賞2016第2位、読書メーター読みたい本ランキング第1位など、話題の少ない出版界を盛り上げてくれた話題作。

どきっするタイトルからは想像できないような胸焦がす青春ストーリー。主人公の「僕」の臆病さに共感しつつ胸を打たれるかも。

また、同じ夢を見ていた

リストカットを繰り返す女子高生”南さん”、”アバズレ”さんと呼ばれる女性、一人静かに余生を送る”おばあちゃん”。友達のいない小学生の”私”は3人の女性たちと過ごす時間の中で、人生とはなにか、しあわせとはなにか、自分だけの答えを見つけます。人生は一度きり。自分だけの人生を悔いなく思い切り生きたい!そんな風に思わせてくれる小説です。

よるのばけもの

夜になると化け物に変身してしまう”僕”と、クラスでいじめにあっている矢野さんとの物語。中学校が舞台の物語です。住野よるさんの作品の中で一番、心に残る作品でした。この作品のもつ不穏さやまっすぐさ、夕方のような曖昧で肌にささるような空気感、すべてが気に入っています。

か「」く「」し「」ご「」と「

この物語に登場する高校生の男女5人は、それぞれがちょっとだけ特別なちからをもっている。それは、自分だけのかくしごと。そんな5人のごくありふれた高校生活を描く連作短編。
絶妙なタイトル、この感じ好きです。わたしが高校生だったら、間違いなくこの作品がいちばん好きだというでしょう。

青くて痛くて脆い

発売するとするに「オリコン週間BOOKランキング」文芸部門で1位を獲得するほどの人気となった住野よる最新作。
人に不用意に近づかないことをモットーにしていた大学生・田端楓。そんな彼の信条をあっさりと覆した秋吉寿乃は、もういない・・・。楓は秋吉と作り上げた秘密結社「モアイ」を取り戻そうとするが…。タイトルそのままの青くて痛い青春小説。傷つくのが怖いあなたにおすすめです。

住野よるの主な作品

【2015年】
『君の膵臓をたべたい』 
【2016年】
  『また、同じ夢を見ていた』 
 『よるのばけもの』
【2017年】
 『か「」く「」し「」ご「」と「』 
【2018年】
 『青くて痛くて脆い』 
【2019年】
 『麦本三歩の好きなもの』
 

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