もっとおもしろい本が読みたい!小学校高学年から中学生におすすめブックリスト

もっと面白い本が読みたい!小学校高学年からおすすめの本

もっとおもしろい本が読みたい!
学校の図書室で読みたい本を見つけられない。
という小学校高学年のみなさん、こんな本はどうでしょうか。

ここで紹介しているのは、中学生にもおすすめの本の中から小学校高学年から読める本です。
ただおもしろいだけじゃない。
「自分だったらどうだろう」と考えたり、新しいことを吸収したりできる本を集めてみました。
もちろん、中学生のみなさんにもおすすめです。

ふだんはあまり読まないジャンルも、いろんな本をどんどん読んでみてください(^o^)
文庫本を紹介しているものもありますが、13歳までは文字が大きめの単行本をおすすめしています。

※このページは随時追加・更新していきます。

すぐ読める短編・アンソロジー

短編やアンソロジーと呼ばれる短いおはなしを集めた本です。短いのですぐに読めますが、おもしろくて一気に読んじゃう人もいる人気シリーズもありますよ。好きなところからページをひらいてよめるのもいいよ。

『5分後に意外な結末シリーズ』

読書が苦手な人に特におすすめの短くておもしろいシリーズです。あっと驚く、ぞっとする、感動する、予想外のラストが味わえるショートショート。朝読書にもおすすめですよ。第2回 小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙で『5分後に意外な結末』が短編読み物部門第1位にランクインしました。

学校図書館でも大人気!いつも貸し出し中です。「悩み部」などシリーズや似ている作品も続々登場。文庫本でセレクト版も出版されています。

星新一『ショートショートセレクション』

短くておもしろい、あっと驚く意外なラストが味わえる作家といえば、星新一さん!長い本は苦手、飽きっぽい人にもおすすめです。こちらはロボットが登場するおはなしが多いです。
小学校高学年から中学生に楽しめるミステリーやファンタジーなど、物語の楽しさが味わえる本を読んでみませんか。

廣嶋玲子『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 』

あんなところに、駄菓子屋さんなんてあったっけ?欲しかったものが手に入る不思議な駄菓子屋で手に入るのはハッピーかラッキーかそれとも…。小学生向けだけど、中学生にも朝読書にも人気のシリーズです。第2回 小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙に『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が第4位にランクインしました。

重松清『小学五年生』

こどもだけれど、こどもじゃない。でも、まだまだ、おとなでもない。そんな小学五年生たちを主人公に、微妙に揺れる心情を切り取り描く17の物語。君に似ている子もどこかにいるかもね。

森絵都『クラスメイツ』

この物語の主人公は、中学1年生24人同じクラスの全員。彼らの一年がそれぞれの言葉で語られ、物語がつながっていきます。中学生の物語ですが、読書好きな高学年からおすすめです。朝読書でもよく読まれていたり、入試問題にもよく出典されている小説です。

ジェラルディン・マコーリアン『不思議を売る男』

エイルサが図書館で出会ったしわしわの緑色のコーデュロイのジャケット男・MCCバークシャー。なぜかエイルサの母の経営する古道具店に住みつき、働くことになった男は、古道具屋にやってくるお客に道具にまつわる不思議なはなしを聞かせると、お客はその道具が欲しくなり買っていくのです。

ねぎ太郎
ねぎ太郎

小学校のころに学校で少し読んでおもしろかったので買ってもらいました。どの話も嘘かほんとかわからないところがおもしろいです。

おもしろいストーリーを味わう物語

続きが気になって夢中になっちゃうような物語が好き!という人、本が好きな人や物語を味わいたいという人におすすめの物語。

山中恒『おれがあいつであいつがおれで』

一夫と一美は名前はひと文字違い。クラスメイトで幼馴染のふたりがある日突然、中身が入れかわってしまうドタバタコメディ。

私も子どものころから知ってるストーリーですが、小学生の女の子から「おもしろい」と紹介してもらいました。面白い本は、時代にしばられずおもしろい!

ルイス・サッカー『穴HOLES』

理由もわからずただ穴を掘らなければならない作業ほど退屈で無意味なものはない。現状を「どうにもならない」と投げ捨ててしまえばそれまでだが、「どうにかできる」と思えば、なにかはできるはず。さっくり読みやすく、普段はあまり本を読まない男子にもおすすめです。

上橋菜穂子『精霊の守り人』

30歳の女用心棒バルサを主人公に、人の世界と精霊の世界を描いたハイファンタジー。野間児童文芸賞新人賞・産経児童出版文化賞・ニッポン放送賞・路傍の石文学賞など数々の児童文学賞を受賞し、NHKでテレビドラマ化もされた話題作。ファンタジーはあまり読まない人もハマる人続出。わたしもそのひとりです。シリーズ制覇したファンタジーはこれだけ。小学校高学年から中学生、大人の人にもおすすめです。シリーズ2作目『闇の守り人』も深い感動を味わえます。

宮部みゆき『今夜は眠れない』

ある日突然、転がり込んできた5億円の遺産。”放浪の相場師”と呼ばれた人物から母さんに遺された遺産のせいで家族はぎくしゃくとしていく。なぜ母さんが遺産を相続することになったのか!?放浪の相場師とはどんな人物なのか!?家族の幸せを取り戻すため、僕は親友と真実の究明にのり出すのだが…。宮部みゆきさんの作品の中から、高学年も読めるライトミステリーも紹介しています。

E.B.ホワイト『シャーロットのおくりもの』

農場で生まれた子ブタのウィルバー。毎日お世話をしてくれる農場の女の子・ファーンや農場で暮らす友だちと楽しく過ごす毎日。ところが!ウィルバーにピンチが訪れます。みんなでウィルバーを助けることができるのかドキドキのストーリー。映画化もされている海外の人気ベストセラー。

宗田理「ぼくらの七日間戦争」シリーズ

1学期の終業式の日、とある中学校の一年2組の男子生徒全員が姿を消した。いったいどこへ…?FMラジオから聞こえてきたのは、消えた生徒たちが流す“解放区放送”。彼らは河川敷の廃工場に立てこもり、大人たちへの“叛乱”を起こしたのだ。PTAはもちろん、テレビや警察、市長選挙汚職事件までも巻き込んだ、七日間に及ぶおとなたちとの大戦争。第2回 小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙で『ぼくらの七日間戦争』が第9位にランクインしました。

あさのあつこ『バッテリー』

スポーツ小説の王道ともいえるシリーズです。中学入学前の春休み、巧は父の転勤で岡山県に引っ越してきた。ピッチャーとしての才能と自信のある巧は、体の弱い弟のための引越しに納得したわけではなかった。しかしここで豪と出会い、ふたりはバッテリーを組むことに・・・。

1巻は、春休みの豪との出会いを中心に描かれ、野球のシーンはほとんどありませんが、彼らの物語に惹きこまれます。2巻からは、中学校の野球部に入部した彼らの物語が始まります。才能を持ちながら、思うようにいかない苛立ちや焦り、プライド・・・スポーツをしている人にもしていない人にもおすすめです。

ピート・ジョンソン『両親をしつけよう』

お笑いタレントになりたいピート。新しく引っ越した学校は、まじめながり勉ばかり。まわりに影響されて、両親も”優秀な”子どもを育てようとはじめる。このままでは大変なことになると、ピートは両親のしつけをはじめることに!?おうちの人にもおすすめしたい1冊です。

乾ルカ『向かい風で飛べ!』

スキージャンプに青春をかけるふたりの少女の青春や葛藤を描いた青春小説。スポーツが好きな女の子、特にプロスポーツ選手を目指している人におすすめです。乾ルカさんの小説は、国語入試問題でよく使われています。

戸森しるこ『ぼくたちのリアル』

学年一の人気者・秋山璃在(リアル)、色白でハーフの転校生・サジ、そしてごくごくふつうの小学5年生のぼく・飛鳥井渡(アスカ)。みんなちがうから友だちになれる、そんな物語です。

堀米薫『チョコレートと青い空』

みんなが大好きなチョコレートの原料って知ってる?5年生の周二は、 アフリカからの農業留学生・エリックから、これまで知らなかったチョコレートの秘密を教えてもらいます。知ることと想像することの大切さについて考えさせられます。農業と作家業を兼業している堀米さんだからこそ書ける物語。堀米薫さんはほかの作品もおすすめですよ。特に理系が好きという人には読んで欲しい。

鈴木るりか『さよなら、田中さん』


学賞」史上初三連覇達成した現役中学生作家・鈴木るりかさんのデビュー作です!貧乏でもたくましくまっすぐ生きる笑いあふれる田中さん母子。等身大の高学年の思いがぎゅっとつまった、あたたかい物語です。世代を超えておすすめしたい!

三船恭太郎『12歳の空』

「ヘチマと僕と、そしてハヤ」で第二回12歳の文学賞大賞を受賞し、小学生作家としてデビューした三船恭太郎くんの小説。毎日は楽しくて切なくて、流れるように過ぎてゆく。でもきっと、未来は明るいなと思える等身大の小学生の姿が瑞々しく描かれています。

じっくり味わう心に残る物語

何度も読み返したくなるような切なさをもつ、心に残る物語を味わってみませんか。小学校高学年から大人の方にもおすすめの物語です。

湯本香樹実『夏の庭』

外れに暮らすひとりの老人をぼくらは「観察」し始めた。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、不思議と老人は元気になっていくようだ――。いつしか少年たちの「観察」は、老人との深い交流へと姿を変え始めていたのだが……。喪われゆくものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。

伊集院静『機関車先生』

瀬戸内に浮かぶ小さな葉名島に新しくやってきた臨時の先生は、体が大きい機関車先生。先生は、小さい時の病気が原因で口がきけません。瀬戸内の美しい自然に囲まれたくましく成長する子どもたちと、強くて優しく見守る先生とのあたたかい物語。

R・J・パラシオ『ワンダー』

オーガストは普通の男の子。顔以外は。生まれつきの難病で外見がみんなとは違うオーガストはこれまでに何度も手術をくりかえし、おかげでこれまで学校に通ったことがない。そんなオーガストが10歳になった新学期から、学校に通うことになる。みんなの反応は?受け入れてもらえるだろうか?

戦争や平和について考える本

小学校高学年から読んでほしい戦争の本を集めてみました。戦争でどんなことがあったのか。悲しいできごとを繰り返さないように、わたしたちにできることはなにか。一緒に考えてみませんか。

中沢啓治『はだしのゲンわたしの遺書』

日本は世界で唯一原爆が投下された国です。広島・長崎の二か所に投下された原爆は、一瞬にしてあらゆるものを焼き尽くしました。漫画『はだしのゲン』の作者中沢啓二さんはこの時、小学一年生。『はだしのゲン』は世界10か国以上で翻訳され、原爆の恐ろしさを世界中に伝えています。この本は、漫画家・中沢啓二さんが「遺書」と題した自伝的ノンフィクション。中沢さん自身の被爆体験や漫画で伝えたい思いがつづられています。漫画は苦手という人にも、ぜひこちらを読んで欲しいです。

高木敏子『ガラスのうさぎ』

第二次世界大戦中下の1945年3月10日、東京を大きな空襲が襲いました。東京大空襲です。当時、敏子は12歳。疎開で空襲をのがれた敏子でしたが、焼け野原となった東京ではたくさんの人が亡くなりました。敏子のお母さんと妹も見つかりません。空襲で家族を失い、それでも強く生きた少女のノンフィクションです。

井上ひさし『少年口伝隊一九四五』

1945年8月6日、広島の町に原爆が投下された。混乱する広島の町に、正確な情報が必要だった。新聞社は集めた情報を「口伝隊」と呼ばれる少年たちに託し、少年たちは広島の町を走り回り情報を伝え届けた。「口伝隊」として原爆投下直後の町を走った三人の少年の物語です。

森越智子『生きる 劉連仁の物語』

第二次世界大戦中に、中国から強制的に連行されてきた人たちが日本で苛酷な労働を強いられていたという歴史があります。家族の元に帰りたいと、この強制労働から抜け出したひとりの男・劉連仁。彼は戦争が終わった後もそのことを知らずに逃亡を続けました。戦争が彼らから奪ったものはなにか考えたいノンフィクションノベル。

伝記・ノンフィクション

大人もおどろく「夏休み子ども科学電話相談」 

「どうすれば魚が何歳かわかる?」「なぜフクロウは後ろを向けるの?」好きなのに嫌いと言ってしまうのはなぜ?」子どもたちの鋭い難問奇問に、各界の専門家が答えます。毎年夏休みに、NHKラジオ第1で放送されている番組「夏休み子ども科学電話相談」より書籍化。自然を見る目が変わります。朝読書におすすめ。

シートン動物記

生きるために牛を狙う強く賢いオオカミの王・ロボと人間との戦いをいきいきと描いたシートンの名作。こちらのシリーズはシートン自身のイラストが掲載されています。

『武器より一冊の本をください 少女マララ・ユスフザイの祈り』

2014年ノーベル平和賞を受賞したパキスタンの少女マララ・ユスフザイ。2012年タリバンの銃撃にあったマララ、彼女がなぜタリバンに狙われたのか?決して暴力に屈することなく、自由を訴えるマララの主張を伝えます。マララの自伝もありますが、ちょっと難しいという人には読みやすいこちらがおすすめです。また、マララの物語は中学校の英語教科書の題材としても使われています。

黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』

自由でじっとしていることが苦手な小学生のトットちゃん。ふつうの小学校ではなじめなかったトットちゃんは、トモエ学園ですてきな先生たちに出会い、自分らしくのびのびと子ども時代を過ごしました。テレビでも活躍している黒柳徹子さんの子どものころをつづったノンフィクションです。

島田洋七『佐賀のがばいばあちゃん』

昭和33年、小学二年生だった昭広くんは、突然、おかさんと離れて佐賀のおばあちゃんの元で暮らすことになります。知恵とユーモアで乗り切るおばあちゃんとの爆笑貧乏生活。裕福ではないけれど、心があたたまる豊かなくらし。幸せとはなにか、考えさせられます。

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