さむい冬、あたたかい部屋で読みたいおすすめ絵本です。なつかしいものからちょっと考えさせられるものまで、10代の少年少女から大人まで楽しめる絵本をまとめました。よみきかせや贈り物にもどうぞ。
『てぶくろ』エウゲーニー・M・ラチョフ
雪の中、おじいさんが落としたてぶくろに「わたしもいれて」と動物たちがいっぴき、またいっぴきと集まってきます。寒い日に、みんなでぎゅうぎゅうあったまりたい気持ちになります。あたたかみのある色合いと、どこかなつかしいレトロなイラストをながめているのも楽しい。
『しんせつなともだち』方軼羣
食べ物のない雪の日、ひとつのカブが友だちから友だちへと思いやりとともにつながっていきます。なんてすてきなおはなしなのだろう。優しい気持ちに心があたたかくなります。絵を描いた村山知義さんは明治生まれ、大正初期から昭和にかけて活躍した画家でありデザイナーであり劇作家であり、つまりは多彩なアーティスト!『子供之友』に童画を掲載するなど、多くの児童書も手掛けています。なつかしさのあるイラストでお気に入りの作家さんのひとりです。
『The Snowman ゆきだるま』レイモンド・ブリッグズ
レイモンド・ブリッグズの『The Snowman ゆきだるま』は、寒い季節にページをめくりたくなる絵本。本を手にしたことはなくても、ゆきだるまのキャラクターを知っているという人は多いはず。
雪の日、男の子が庭で作った大きなゆきだるま。夜になり、ゆきだるまは男の子の家へやってきます。漫画のようなコマ割りと文字のないこの絵本は、小さい子どもから大人までみんなで楽しめます。好きなセリフを当てはめてみたり、絵を楽しんだり、読む人によって物語が広がりますね(*´-`)アニメ化もされ、アカデミー賞にもノミネートされました。
『手ぶくろを買いに』新美南吉
一面真っ白におおわれた寒い雪の朝。冷たい子ぎつねの手に母さんぎつねは、てぶくろを買ってあげたいと思います。人間に見つかったら大変と、母さんぎつねは子ぎつねのてのひらを人間の手に変えるのですが…。はじめてのおつかいのように手ぶくろを買いにゆく子ぎつねと心配そうに見守る母ぎつねのドキドキ(*’ω’*)特に、子ぎつねが自分のてのひらを差し出してしまう場面は、何度読んでもハラハラしてしまいます(>_<)最後には、ほっとあたたかい気持ちになれる絵本。黒井さんの優しいイラストがすてきです。
『雪の女王』アンデルセン
大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」を知らない人はほとんどいませんが、アンデルセンの『雪の女王』を読んだことがない人はたくさんいます。名作なのでいろんな絵本が出ていますが、いまおすすめしたいのがこちら。小宮由さんによる新訳と マリメッコデザイナー、サンナ・アンヌッカのイラストで大人も楽しめる絵本ができました。すてきなデザインに彩られたアンデルセンの描く雪の国への孤独な冒険の旅をご堪能あれ。アナ雪とは違うオリジナルの物語を味わってみて。
『十二支のはじまり』 岩崎京子
むかし、あるとしのくれ、かみさまはどうぶつたちにおふれをだしたんだと。“しょうがつのあさ、ごてんにくるように。きたものから、12ばんまで、じゅんばんに1ねんずつ、そのとしのたいしょうにする”。
この本を読んだみんなの感想