【ブックリスト】原爆を語り継ぐ~10代に読んで欲しい戦争の本

これまでの人間の歴史は争いの歴史である、とも言えます。世界の内外では常に争いが起こっています。これまでに世界は二度の大きな戦争を経験しています。第二次世界大戦が、それまでの戦争と大きく異なったのは、地球史上はじめて原子力による爆弾が使われたことです。

1945年8月6日広島の町に最初の原爆が投下されました。何が起こったのかだれもわからないまま、3日後の8月9日には続けて長崎が原爆の被災地となりました。

その威力は想像を絶するものでした。一瞬にしてあらゆるものを奪い去り、その悲しみや苦しさは人々の心に長い間消えることなく、いまも影を落としています。

日本は、世界で唯一の被爆国となりました。だからこそ、伝えていかなければならない忘れてはいけないことがあります。原爆について、10代に読んで欲しいおすすめの本を紹介します。年に1冊は、こうした本を選んで読んで欲しいと思います。読書感想文にもおすすめです。

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小説

原爆について考える小説やフィクションを紹介します。

朽木祥『八月の光・あとかた』

八月の光・あとかた (小学館文庫)
朽木 祥
¥ 583(2019/08/11 21:14時点)
七万人もの命を一瞬にして奪った「光」。原爆投下によって人々のかけがえのない日常は、どう奪われたのか。ヒロシマを生きた人々の「魂の記録」ともいうべき五つの物語。戦後七十年の今年、書き下ろし二編を加え待望の文庫化。

原爆に命を奪われたのは、ささやかな日常を生きているふつうの人たちでした。多くの命が一瞬で奪われることの恐怖、そしていつまでも消えない苦しみを静かに描いた連作短編です。10代に強くおすすめしたい、大人までみんなに読んで欲しい1冊。

朽木祥『光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島』

光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島
朽木 祥
¥ 1,404(2019/08/11 21:14時点)

『八月の光』の作者でもある朽木祥さんは、被爆二世の作家さんです。終戦から25年の広島を舞台に、戦後生まれの中学生たちから見た「原爆」が語られます。多くの人が語ろうとしない「原爆」の本当の怖さ、悲しさ…著者自身の思いに近い小説ではないでしょうか。『八月の光』と合わせて読んで欲しい。中学生からおすすめ。

周防柳『八月の青い蝶』

八月の青い蝶 (集英社文庫)
周防 柳
¥ 626(2019/08/15 14:58時点)

中学生の時に被爆している亮介。78歳になり、急性骨髄性白血病で余命いくばくもない。仏壇に隠していた蝶の標本箱。それは、あの日命を奪われた幼い少女との思い出の品だった。広島を舞台に、戦時中から現代までを描いた小説です。中学生・高校生におすすめ。

井伏鱒二『黒い雨』

黒い雨 (新潮文庫)
井伏 鱒二
¥ 724(2019/08/15 14:55時点)

文庫: 416ページ
出版社: 新潮社; 改版
ISBN-13: 978-4101034065
発売日: 1970/6/25

あらすじ
重松は姪の矢須子に原爆症の噂がたっていることに心を痛めていた。矢須子は原爆投下のその時、広島にはいなかった。そのことを証明するために重松は、自身が書き記した「被爆日記」の清書に取り掛かるのだが、日増しに矢須子の体は弱り、原爆症と思われる症状があらわれるのだった・・・。

レビュー
広島の町に投下された原爆は一瞬で多くのものを奪いましたが、その苦しみは一時的なものではなく長く暗い影を落とすものでした。なにげない日常にあって、ささやかな幸せを願う。その願いが叶うことのなかった人々の叫ぶことのできなかった声が聞こえるような物語です。

原民喜『夏の花・心願の国』

夏の花・心願の国 (新潮文庫)
原 民喜
¥ 529(2019/08/15 15:00時点)

文庫: 304ページ
出版社: 新潮社; 改版
ISBN-13: 978-4101163017
発売日: 1973/8/1

現代日本文学史上もっとも美しい散文で、人類はじめての原爆体験を描いたと評される原民喜の『夏の花』三部作を含む短編集。原爆以前に亡くした妻への思いと彼が見た原爆投下の惨劇、そして生き残った苦しみ、原爆をこのように描いた作家はほかにはいません。

しずかな言葉で語られる激しい胸の内に心が揺さぶられます。折に触れ何度も読み返しています。文学として描かれた原爆は、読む人によってさまざまにとらえられるのではないでしょうか。

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ノンフィクションノベル

ノンフィクションノベルとは、実在のモデルや実際のできごとをもとに書かれた小説です。

美甘章子『8時15分』

8時15分
美甘章子
¥ 1,620(2019/08/15 15:03時点)

あらすじ
1945年8月6日8時15分。朝を迎えたばかりの広島の町に、これまで経験したことのない爆風と衝撃が落とされました。全身大やけどを負いながら、父親に励まされ一命を取り留めた少年・進士の物語。著者の父親である進士さんの半生を描いたノンフィクション小説です。小学校高学年・中学生向け。

戦争・平和
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ブックス雨だれ店主
ゆう

好きなこと:本を読むこと、食べること。
苦手なこと:そうじ
学校図書館あちこち。
ブックカフェを開くのが夢です。

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