IT時代を作った先駆者たちの伝記・ノンフィクションを読む

中学生・高校生に読んでほしいIT時代の先駆者たちの伝記ノンフィクション

20世紀から21世紀への大きな変化のひとつに、飛躍的なIT革新があげられます。インターネット通信によって、いつでもどこでも買い物ができたり、簡単に調べものができるようになり、わたしたちの生活はうんと便利になりました。インターネットのない生活の不便さにはもう戻れませんよね。

コンピューターの登場とインターネット通信の発達は世界の在り方をそれまでとは大きく変えました。ITは、私たちの生活を便利にしただけではなく、世界を創り出す力をもったツールでもあります。スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツなど、IT時代を創った人物たちの功績とは?どんな子ども時代を送っていたのか?興味ありますよね。IT時代の先駆者と言える人物にはどんな人がいるのか。彼らの伝記やノンフィクションを読んでみませんか。

アップルを創った男:スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ウォズアニックとともに「アップル社」を立ち上げたスティーブ・ジョブズ。初期のホームコンピューター「アップル」を開発し、その後発表された「Macintosh」はグラフィック機能に富んだパーソナルコンピューターとして、世界中に広がりました。ピクサーの設立、iPhoneの開発などに携わり、2011年、56歳という若さですい臓がんのため亡くなりました。ジョブズの創り出したコンピューターは、現代の私たちの生活を支えていると間違いなく言えます。

『ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ』

(内容紹介)アップル創設の経緯から、iPhone iPadの誕生秘話、そして引退まで、スティーブ・ジョブズ自身がすべてを明らかに。本人が取材に全面協力したからこそ書けた、唯一無二の記録。伝説のプレゼンテーションから、経営の極意まで、ジョブズの思考がたっぷり詰まった内容。ビジネス書、経営書としても他の類書を圧倒する内容。約3年にわたり、のべ数十時間にもおよぶ徹底した本人や家族へのインタビュー。未公開の家族写真なども世界初公開。

取材が嫌いなことで有名なスティーブ・ジョブズですが、唯一全面協力した本人公認のノンフィクション伝記です。コンピューターの魅力に取りつかれ、その可能性を誰よりも信じたのがジョブズだったのではないでしょうか。自分の仕事に絶対の自信を持ち、目的を達成するその姿勢に学ぶところは多いです。

『スティーブ・ジョブズの生き方』

小学校高学年からおすすめのスティーブ・ジョブズの伝記です。養子として育ったこども時代や自分をさがす学生時代、現代の偉人として「すごい人」というイメージのあるスティーブ・ジョブズですが、ほかのジョブズの伝記に比べて人物像が身近に感じられます。中学校で習う漢字からふりがなが付き。分かりやすいジョブズ年譜や用語解説もあります。高校生以上には原書版もおすすめです。

『スティーブ・ジョブズ全発言』

さまざまな開発とビジネスで世界を牽引してきたスティーブ・ジョブズ。彼の力強い言葉はいまも多くの人々の心の中に勇気と希望を与えています。はっと考えさせられたり、自分に喝をいれたり、前向きになれるジョブズの発言から厳選した142の言葉を掲載しています。あなたの心を打つ言葉が見つかるかもしれません。

マイクロソフトを創った男:ビル・ゲイツ

マイクロソフト社をポール・アレンとともに創始したビル・ゲイツ。「Windows」を開発。個人的にはマックよりもウィンドウズ派です。スティーブ・ジョブズと並び、現代のIT社会の牽引的存在であるビル・ゲイツですが、ジョブズに比べてゲイツの生い立ちやその生き方を伝える本は少ないです。コンピューターが大好きで、表舞台で目立つことをあまりしない人だからかもしれませんね。長者番付では、1994年から2006年まで13年連続の世界一となりました。財団も設立し、世界の貧困や教育問題の支援も行っています。

『夢は必ずかなう―物語 素顔のビル・ゲイツ』

ビル・ゲイツに関する伝記もいくつか出版されていますが、その中でこの本は日本人によって書かれたもので中高生には読みやすいのでおすすめです。コンピューターの魅力に取りつかれた少年のサクセス・ストーリー。

『人生で大切にすること』

人生で大切にすること
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版

ビル・ゲイツの父であるシニア氏によって書かれた本です。ビル・ゲイツがどんな家庭で育ったのか。生きる上で大切にしてきたことはなにか。家族のエピソードや子どもたちへの人生のアドバイスがつづられます。

フェイスブックを創った男:マーク・ザッカーバーグ

『フェイスブック 若き天才の野望 ー5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた』

アクティブユーザー数が10億人を超えるフェイスブックの創始者マーク・ザッカーバーグのノンフィクション伝記。学生時代にひょんな思い付きから始めた「人と人をつなぐツール」。人々はその魅力に引き寄せられ、あっという間に世界中の人をつないだ。映画を観ましたが、野心的で人間味のあるザッカーバーグの成功と苦悩は興味深いです。

Googleを創った男たち

『Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター』

インターネット上に無数にちりばめられた「情報」を網羅し、人と情報をつなぐ大事な役割を果たしている検索エンジンGoogle。を運営する会社がどんなことをしているか、どうやって利益をあげているかなどについて、創設者のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンに関する話とともに紹介する。この本を読めば、Google社が検索エンジンの運営で、どのようにして巨額の利益をあげられるようになったか、Google社は、会社をより成長させるために、どんな新しいことに挑戦しているかなどがわかる。

Amazonを創った男:ジェフ・ベゾス

『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』

Amazonの創始者ジェフ・ベゾスの生い立ちからつづった自伝ノンフィクション。ネットで「ぽちっ」とクリックするだけで、数日後には手元に商品が届く。Amazonはわたしたちの買い物の習慣を大きく変え、「お店」の定義を大きく揺るがしました。Amazonを知らない人はいませんが、Amazonサイドから書かれた書籍は少なく、ベソスの生き方やAmazonの理念が直接読める数少ない本です。野心的で独創的な発想と先を読む力。まだまだ進化を続けるパワーを感じます。

ソフトバンクを創った男:孫正義

『あんぽん 孫正義伝』

ソフトバンクの立ち上げをはじめ日本を代表するIT実業家である孫正義さんの伝記小説。逆境の中で夢を追い、努力を続けた孫さん。在日三世として生まれた孫さんが悩みにぶつかり、自分と向き合った経験が成功の鍵を握っているのではないでしょうか。

『とことん―孫正義物語』

こちらは、孫正義さんの小学校6年生から青年期までを中心にした児童書です。小学校中学年・高校生におすすめです。

『世界をかえたインターネットの会社』

小学校高学年から中学生におすすめのシリーズです。Facebookのマーク・ザッカーバーグ、Appleのスティーブ・ジョブズ,Google創設者のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンなど、現代のIT革新を先導する若き開発者たちのものがたり。わかりやすく書かれた児童書ですが、一般向けとしてもおすすめです。

**シリーズ**
Googleをつくった3人の男
Wikipediaをつくったジミー・ウェールズ
Facebookをつくったマーク・ザッカーバーク
Twitterをつくった3人の男
Amazonをつくったジェフ・ベゾス
Appleをつくったスティーブ・ジョブズ

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